2017/01/28

自民外交部会で「少女像と呼ぶな」

慰安婦像は何種類かあるが、いずれも「少女像」である
(仁川の慰安婦像)

慰安婦像を「少女像」と呼ぶことに抵抗を感じる人がいるのは分かるが、自民党の外交部会から「見直しの声が相次いだ」と聞くといささかウンザリする。

保守系の議員らは「強制連行」という言葉に延々こだわっていたが、20年以上経っても外国人には理解されない。ジャパン・フォワードに定期的に寄稿しているジャーナリスト、ロブ・ファーヒは、韓国の慰安婦騒動を批判的に見、日本に同情的だが、「強制(性)」を巡る自民党の執着が理解出来ない。彼自身が分かっていないという事もあるが、こうした執着が日本の印象を悪くしていると日本政府に呆れ顔である。

自民党の外交部会が問題にすべきはむしろ、なぜ自分たちの議論は外国人に通じないのかである。そもそもあの像は挺対協が主張してきた日帝に強制動員された少女(≒女子挺身隊)のイメージだろう。つまり、慰安婦像とは名ばかりで、実際はただの少女像である。少女像と呼んで何の問題があるのか(私は、少女像とも慰安婦像とも呼んでいる)。

「強制連行」とか「性奴隷」といった言葉に執着するのは、日本にとってプラスにならなかった。この20年超の経験から自民党は学べない。それにしても、「虚偽の少女像」なんてセンスが悪すぎる。

自民党会議、「慰安婦の少女像」呼称見直しを要求

自民党の外交部会などの合同会議が27日午前開かれ、ソウルの在韓国日本大使館や釜山(プサン)の日本総領事館前に設置された慰安婦像をめぐり、政府が「慰安婦の少女像」と呼んでいることについて見直しを求める声が相次いだ。会議に出席した外務省幹部は呼称見直しを検討する考えを示した。

会議では外務省が提出した資料に「慰安婦の少女像」と記載されていた。出席議員からは「少女像と呼べば、実際に少女が慰安婦をやっていたと思われる」「『虚偽の少女像』と呼ぶべきだ」などと批判が相次ぎ、呼称を改めるよう求めた。

慰安婦像の呼称に関しては、菅義偉官房長官が11日の記者会見で「『慰安婦の少女像』あるいは『少女像』ということに尽きる」と答えた一方、岸田文雄外相は20日に衆参両院で行った外交演説で「慰安婦像」と言及している。

産経 2017.1.27

ロブ・ファーヒは、日本在住らしい。誤解している部分もあるが、彼の指摘にも一理ある。

...It seems that the Japanese government can’t help itself. It’s suggestive of an intrinsic failure of Japanese public diplomacy; a total lack of understanding of the power of optics. The Japanese government argues in technicalities; it argues that the statues violate a certain clause in a certain agreement. That the number of victims cited by activists is wrong. That past apologies need no repetition, even after being re-opened for “study” by conservatives in the ruling Liberal Democratic Party. That the definition of “coercion” as applied to the comfort women is unclear or unsatisfactory. The Japanese authorities recite these technical arguments and pick at specific flaws in the activists’ narrative, and then wonder why the world continues to see them as the bad guys...

Rob Fahey

古森義久は、少女像と呼ぶのは愚の骨頂と言うが・・・。

・・・だが像が慰安婦自身以外の他の女性を模したわけでは決してない。それでもなお日本側では韓国のプロパガンダ呼称に従った形で朝日新聞、読売新聞、毎日新聞など主要メディアがこの慰安婦像を「少女像」と呼ぶようになった。日本政府でも菅義偉官房長官までが「少女像」という言葉を使うようになった。

もしこの像が単なる少女像ならば、政治目的も虚構性もない感じとなる。単なる少女像ならどこに建てようが問題はないようにもみえてくる。韓国側があえて「慰安婦像」という呼称を避けていることにはそのへんの意図がちらつく。その同じ呼称にこの問題での被害を受ける日本側が官民ともに従うというのは外交戦略としても愚の骨頂だといえる。

古森義久



「慰安婦像」に呼称統一へ=外務省 時事2月1日

2017/01/16

京畿道議会、「竹島に慰安婦像を」募金開始

右傾化と歴史歪曲が止まらない?

慰安婦像が女性の尊厳などとは無関係な、ナショナリズム/民族意識高揚の為のシンボルであることが良く分かる。そしてそれが歯止めが利かなくなっている。」「国民的なコンセンサスが形成されれば」・・・無理が通るだろうと彼らは期待しているが、流石に無理ではないか?

独島に少女像建設へ 京畿道議会の団体が募金開始=韓国

韓国・京畿道議会の団体「独島愛・国土愛の会」は16日、独島と議会に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」を建設するため、議会のロビーに募金箱を設置した。年末までに7000万ウォン(約670万円)を集めることが目標。

団体は昨年10月に発足した。34人の道議会議員が加入している。

最大野党「共に民主党」所属の閔敬善(ミン・ギョンソン)会長は「少女像はわれわれが忘れてしまった歴史意識を喚起させる大切な場になっている」として、昨年12月、道議会の本会議で像の建設を提案した。

閔氏は募金運動の開始を宣言するあいさつで、「(ソウルの)日本大使館前に少女像が建てられてから5年になるが、真の反省どころか、歴史歪曲(わいきょく)や右傾化は依然続いており、独島を自分の領土と言い張っている」と指摘。「独島と議会に少女像を設置し、生きた教育の場にしたい」と強調した。

団体は道内の31市・郡で運営されている地域相談所や市・郡庁のロビーにも募金箱を設置することを検討している。街頭キャンペーンも計画している。

閔氏は「少女像1体の建立に3500万ウォン程度かかるが、まず上半期に議会に(像を)設置した後、12月14日ごろに独島に建てる計画」と説明。「独島は天然保護区域のため、少女像を設置するためには文化財庁から現状変更の許可を受けなければならないという指摘があるが、彫刻品を設置するのに文化財庁の許可が必要なのか疑問」として、「現状変更の手続きよりは日本の抵抗など外交問題が障害になる可能性があるが、国民的なコンセンサスが形成されれば、十分可能だとみている」と強調した。その上で、「同じ志を持ったほかの議会、政界などと協議し、独島への設置を推進する」との姿勢を示した。


参考: ハンギョレ 2017.1.16

2017/01/13

民団、少女像撤去は「在日共通の考え」<そんな物はない



中山成彬が文科相だった時、教科書から従軍慰安婦とか強制連行といった言葉が減ってきたのは喜ばしいと発言し、炎上。「そういう事実があったということはしっかり認識しなければならない」と謝罪に追い込まれた。民団は「無責任極まりない」と大臣を批判した。民団は、埼玉平和資料館が「従軍慰安婦」の記述を改めたと聞けば、史実を曲げるなと言って総連と抗議に押し掛けた

だが、もうそんな彼らの行動を許す空気ではなくなったようである。それを察してか、民団は、釜山の「少女像」を日本総領事館の前から撤去すべきだと言い出した。しかも、それが在日同胞の共通の考えだとまで言う。・・・そうだろうか?「関西ネットワーク」の方清子(パン・チョンジャ)はそうは思ってないだろう。「全国行動」のヤン・チンジャにしたってそうだ。全国行動などは、3日前に発表した声明で、「釜山の少女像も、合意に怒った釜山市民・学生らが合意1周年の日を期して設置を挙行したものだ。このような韓国市民の怒りを無視して『関係が改善した』と報じるメディアは、政府の視点に追随し、民衆の意思を黙殺する非民主的な言説を振りまいていることを認識すべきである」と、戦闘意欲満々である。

李信恵は釜山の像の支持を表明

昔から民団の反日的言動に同調しない在日もいたはずだし、一方で現在でも「少女像」を守る為に日本政府と戦っている在日もいる。どちらも日本では自由なのだが、民団は「同胞共通の考え」を代弁するのは止めるべきである。そもそもそんな物はないのだから。そんな事より、民団がこの問題にどう関わって来たかである。

追記: この新年会には日本の国会議員も参加。自民党の額賀議員は日本政府の対抗措置に理解を示し、共産党の小池、福島議員はこの問題に触れなかったようである(SankeiBiz 1.13)。また、呉団長は、「『合意が履行されずに再び両国関係が冷え込み、私たち同胞はまたも息を殺して生きなければならないのか』と切々と述べた」という事である。過去を振り返れば、民団は息を殺すどころか、圧力団体として機能していたはずである。

韓国民団、少女像の撤去求める 「在日同胞共通の考え」

韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦問題を象徴する「少女像」が設置された問題をめぐり、在日韓国人らで組織する在日本大韓民国民団中央本部の呉公太(オゴンテ)団長が12日、東京都内で開かれた新年会のあいさつで像の撤去を求めた。

民団は在日韓国人の最大組織で、新年会には駐日韓国大使や日韓の国会議員ら約800人が出席した。呉氏はあいさつで、一昨年の日韓合意を「両国の関係発展のための英断と評価している」とした上で、「今回設置された慰安婦少女像はなくさなければならないというのが在日同胞の共通の考えだ」と述べた。自民党の額賀福志郎・日韓議員連盟会長は「政治がこの期待を裏切って失望させてはならない」と応じた。

呉氏は新年会後、記者団に対し、「韓国政治にはできるだけ関与しないというのが民団の立場。ただ、この問題で一番の被害者は在日同胞だ」と強調し、韓国政府に撤去を求めるなどの活動に取り組むとした。駐韓大使らの一時帰国や通貨スワップ再締結協議の中断といった日本政府の対抗措置については「大変厳しいが、早く問題を解決してほしいという日本側の思いも理解できる」と述べた。

朝日 2017.1.12

追記: 釜山少女像は移転すべき 来韓中の民団団長が改めて訴え(聯合ニュース2017/02/06 )

2017/01/11

釜山東区長のヤケクソインタビュー「セヌリ党も終わりだ。後は国がやれ」

パク・サムソク区長

区長として責務を果たしただけなのに、法と秩序を守ろうとしただけなのに抗議電話が殺到して役所は業務不能に陥るは、謝罪させられるは、と散々な目にあった釜山市東区のパク・サムソク区長。

政府も上位自治体も助けてくれず、現場に責任を押しつけるだけ。セヌリ党員でありながら与党批判。どうせセヌリ党はもう終りだとヤケクソ状態。日本が嫌いだと言ってみるが、インタビューした記者からも世論を意識した発言ではないかと疑われている。慰安婦像を撤去するなら政府がやれ俺は絶対にやらない、釜山市は言い逃れしている、と恨み言のオンパレード。

法律より社会の空気を優先して少女像を返却したと言わざるを得ないのも凄いが、最初から黙認することは出来なかったのかと訊く中央日報の記者もどうかしてる。

※ 細かいニュアンスは分からないし、不適当な訳もあろうと思うので、日本語訳を過度に信用しないようお願いします。

釜山少女像黙認した区長「政府が私に撤去しろと言うなら卑怯」単独インタビュー

「私が釜山東区の区長である限り、少女像は撤去しません。いやできません。韓日問題は外交問題(関係)で、一介の区には外交行政権はありません。少女像の撤去は、外交部がすべきことです」

11日釜山東区役所の区長室で会ったパク・サムソク(67)区長は覚悟を決めたように中央政府を批判した。彼は「韓日の外交関係は国家日とか政府が(少女像の撤去)をすべきところを区長にやれというなら上位団体(釜山市)は卑怯だ」としながら「警察権も外交権もない区長に何の力があるというのか」と声を荒げた。

外交部が公式書簡で少女像の移設を要求して来ても受け入れられないという意思を明確にした。パク区長は「韓日の外交問題になったので、外交行政(権?)を持つ中央政府がやるべきだ」として「少女像を撤去したければ、外交部がやれ」と繰り返し要求した。

日本領事館の前の少女像は、区長の黙認はあったものの道路法上の許可なく設置されたので現行法に従えば不法占有物になる。外交部がこれを理由に東区に行政代執行による(?)撤去を要求してもこれを受け入れる意思がないことをパク区長は明確にした。彼は「初めから自分たち(外交部)が前面に出て(少女像の)設置を防いでいれば(?)・・・」と不満を漏らした。

セヌリ党所属のパク区長は、2015年12月28日に韓日慰安婦合意を断行したパク・クネ政権の外交方針(基調)と異なる方向で連日発言を続けている。セヌリ党が圧力をかけて来ないのかと尋ねると、すかさずパク区長は「セヌリ党も死ぬ所なのに、気を遣う暇(?)があるのか。政府が無政府状態で時代の流れだ」と答えた。それでも、セヌリ党は離党しないという立場も明らかにした。

パク区長は昨年の12月28日に市民団体が設置した日本総領事館の前の少女像を4時間後に強制的に撤去し反発を買った。その際、東区庁職員20人余りを動員して少女像を取り囲んだ市民団体会員たちを実力で解散させ激しい抗議を受けた。

そのパク区長が少女像を二日後の30日に市民団体に返し、少女像を二度と撤去しないと断言した理由は何か。パク区長は「法律が全てにおいて(?)優先されるのではない。社会の空気があり、キャンドルデモもあり少女像を返すことにした。少女像設置を黙認したのも、数千人の市民が日本領事館の前に集まるのを(?)物理的に防ぐ力がない。公務員も(少女像の撤去問題で)大いに傷ついた」と打ち明けた。

初めから少女像設置を黙認してくれることは出来なかったのかと質問が続くと、彼は間髪を入れず「垂れ幕一つでも区の許可を受けなければならないのに、不法に設置したのをそのままにして置けなかった」「強制撤去をしたのでなく、少女像が設置されないよう防いだことが撤去につながっただけだ」と釈明した。
世論を意識したのか、パク区長は「私も日本を良く思っていない」とも述べた。

パク区長は「私たちの母親や祖母が(日本軍に)慰安婦にされたことを(?)考えてみろ。私も日本を良く思っていない。民間人なら、初めから黙認したが、行政を執行する区長として違法行為を黙認することはできなかった」と当初少女像を撤去した経緯を説明した。

一方釜山の市民団体は総領事館前の少女像の毀損や撤去を防ぐために公共造形物登録を推進している。東区は公共造形物登録に関する条例がないとし、釜山市にボールを投げている(?)。釜山市は東区が条例を制定するか釜山市に公共造形物の登録を申請すれば検討は可能と消極的だ。

これに対してパク区長は「条例がないのに東区がどうするのか。東区が公共造形物登録を申し込む理由もない。釜山市の言い逃れだ。釜山にある40個余りの公共造形物を管理するのも釜山市だ」と釜山市に責任を負わせた。

中央日報 2017.1.11[2]

[단독] 부산소녀상 묵인한 구청장 "정부가 나에게 철거하라면 비겁한 것" 단독 인터뷰

"내가 부산 동구청장으로 있는 동안 소녀상 철거 안 합니다. 아니 못합니다. 한·일 문제는 외교관계이고, 일개 구청은 외교 행정 권한이 없으니 소녀상 철거하려면 외교부가 해야죠."


11일 부산 동구청 구청장실에서 만난 박삼석(67) 구청장은 작심한 듯 중앙 정부를 비판하고 나섰다. 그는 "한·일 외교관계는 국가일이니 정부가 (소녀상 철거) 해야하는데 구청장에게 요구한다면 상위 단체가 비겁한 것"이라며 "경찰권도, 외교권도 없는 구청장이 무슨 힘이 있느냐"면서 목소리를 높였다.


외교부가 공식 서한을 보내 소녀상 이전을 요구한다 하더라도 받아들일 수 없다는 뜻을 명확히 했다. 박 구청장은 "한·일 외교문제로 번졌기 때문에 외교행정을 갖고 있는 중앙정부에서 해야 한다"며 "소녀상을 철거하고 싶으면 외교부가 하라"고 거듭 요구했다.


일본 영사관 앞 소녀상은 구청장의 묵인은 있었지만 도로법상 공식 허가가 없이 설치됐기 때문에 현행법에 따르면 불법점유물로 분류된다. 외교부가 이를 이유로 동구청에 행정대집행을 통해 철거를 요구하더라도 이를 받아들일 의사가 없음을 박 구청장은 분명히했다. 그는 "처음부터 자기들이(외교부) 앞장서서 (소녀상) 설치를 막든지…"라며 불편한 심기를 내비쳤다.


새누리당 소속인 박 구청장은 2015년 12월28일 한·일 위안부 합의를 단행했던 박근혜 정부의 외교 기조와 다른 방향으로 연일 발언을 이어나가고 있다. 새누리당이 압박하지 않느냐고 묻자 박 구청장은 "새누리당도 죽을 판인데 여기 신경쓸 시간이 있겠나. 정부가 무정부 상태이고 시대 흐름이 그렇다"고 답했다. 그렇다고 새누리당을 탈당하지는 않겠다는 입장도 밝혔다.


박 구청장은 지난해 12월28일 시민단체가 설치한 일본 총영사관 앞 소녀상을 4시간 만에 강제철거해 반발을 샀다. 당시 동구청 직원 20여명을 동원해 소녀상을 에워싼 시민단체 회원들을 실력으로 해산시켜 거센 항의를 받았다.


그랬던 박 구청장이 소녀상을 이틀 뒤인 30일 시민단체에 되돌려주고, 소녀상을 재철거할 일은 없다고 단언하고 나선 이유는 뭘까. 박 구청장은 "법이 모두 우선 되는 것은 아니다. 사회적 분위기가 있고, 춧불시위도 있어서 소녀상을 돌려주기로 결정했다. 소녀상 설치를 묵인해 준 것도 수천 명의 시민들이 일본 영사관 앞으로 몰려오는데 물리적으로 막을 수 있는 힘이 없다. 공무원도 (소녀상 철거 문제로) 상처를 많이 입었다"고 털어놨다.


처음부터 소녀상 설치를 묵인해 줄 수 없었냐는 질문이 이어지자 그는 "현수막을 하나 걸더라도 구청 허가를 받아야하는데 불법으로 설치한 것을 그냥 둘 수 없었다"며 "강제 철거를 한 게 아니라 소녀상을 설치하지 못하도록 막는 것이 철거로 이어졌을 뿐"이라고 해명했다.

여론을 의식했는지 박 구청장은 "나도 일본에 대한 감정이 좋지 않다"는 발언도 했다.

박 구청장은 "우리 어머니· 할머니가 위안부로 (일본군에) 당했다고 생각해봐라. 나도 일본에 대한 감정이 좋지 않다. 민간인 같으면 처음부터 묵인했겠지만 행정을 집행하는 구청장으로서 위법 행위를 그냥 묵인할 수는 없었다"고 당초 소녀상을 철거한 경위를 설명했다.


한편 부산의 시민단체는 총영사관 앞 소녀상의 훼손이나 철거를 막기 위해 공공조형물 등록을 추진하고 있다. 동구청은 공공조형물 등록에 관한 조례가 없다며 부산시에 칼자루를 넘기고 있다.부산시는 동구청이 조례를 제정하거나, 부산시에 공공조형물 등록을 신청하면 검토는 해 볼 수 있다는 소극적 입장이다.


이에 대해 박 구청장은 "조례가 없는데 동구청이 어떻게 하느냐. 동구청이 공공종형물 등록을 신청할 이유도 없다. 부산시가 발뺌하는 것이다. 부산에 있는 40여개의 공공조형물을 관리하는 것도 부산시"라면서 부산시에 책임을 돌렸다.

2017/01/10

プサン陥落に動揺する自治体、勢いづく自治体 「少女像」ブーム

昨年のニュース映像(時期失念)

昨年末、市民団体がプサンの日本総領事館前に慰安婦像を強行設置したことで日本政府が駐韓大使を召喚する大騒ぎになり、これが大変面白い事になっているのだが、次から次へと続報が入る状況なので、とりあえずその余波について聯合ニュースがまとめてくれているので見て行きたい。

プサン市はいわば、市民を味方につけた反政府軍によって包囲陥落させられたようなものだろう。直後に職員が、自分は最初から撤去に反対だったとネットに書き込んでいたとか、まるでISILの粛清を恐れるかのような狼狽ぶり。市は慰安婦像の設置を許す積りはなかったが、「政府軍」の支援を要請したものの突き放され、抵抗を諦めたのである。日本がロシアなら空爆してでもプサン市を救ったろうが(もちろん例え話)。プサン市での「反政府軍」の勝利を見て「設置場所をめぐって市民団体と対立してきた自治体が相次いで像の設置を認めている」と聯合ニュースは伝えている。抵抗していた舒川郡も、市民団体側に屈した

「反政府軍」寄りの自治体は、プサン陥落によって更に弾みがついたろう。京畿道では道議会が、なんと竹島に慰安婦像を建てようとしている。議会にも像を設置するという。ブログでは、あまり紹介出来ていないが、各地の学校などにも慰安婦像が建てられている。・・・とはいえ、日本としては日本関連の施設や第三国に建てるなと言っているだけで、それ以外ならどうぞご勝手にである。

日本が反発しても少女像設置は続く 強引な合意の産物=韓国

韓国の市民団体が釜山の日本総領事館前に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像を設置したことをめぐって韓日関係がぎくしゃくする中、韓国では全国的に少女像を建てる動きが続いている。

少女像の設置は、2015年12月28日の慰安婦問題をめぐる両国の合意に基づき、10億円を拠出する代わりにソウルの日本大使館前の少女像を撤去しようとする日本政府への反発の側面が大きいとみられる。

ソウル郊外の京畿道の議会は募金運動を行い、独島と道議会への「平和の少女像」設置を推進する方針だ。道議会議員30人からなる団体が中心となり、今月5日に建立計画を発表。16日から募金活動を行う計画だ。団体側は「少女像1体の建立に3500万ウォン(約340万円)程度かかる。上半期中に道議会に少女像を設置した後、独島にも建てる計画」と説明した。

南部の全羅南道麗水市の団体は目標額6000万ウォンを超える募金を集め、日本の植民地支配に抵抗して1919年に起きた独立運動を記念する「3・1節」(3月1日)に少女像の除幕式を行う予定だ。

南西部の光州市でも少女像の建立に向けた募金運動が本格化するという。

一方、釜山総領事館前の少女像が一度は強制撤去されたものの、市民からの抗議が殺到して再び設置された影響を受け、設置場所をめぐって市民団体と対立してきた自治体が相次いで像の設置を認めている

西部の忠誠南道舒川郡は市民団体が求めていた総合施設「春の村」への少女像設置を認める方針を明らかにした。同郡はこれまで「民間団体は共有財産に施設物を設置できない」との立場を崩さず、団体と対立してきた。そのため、市民から2000万ウォンを集めて製作された少女像は施設前の広場の一角に臨時に置かれていた。同郡トップの盧博来(ノ・バクレ)郡首は「共有財産に少女像を設置することは法的な問題があった。だが、釜山で少女像が設置されたことを受け、決定を変えた」と説明した。

南東部の大邱市でも中心部の東城路への少女像設置を認めなかった同市中区が、設置を許可する方針に転じた。

慰安婦被害者支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)の「戦争と女性人権博物館」が確認した韓国内の少女像の数は釜山総領事館前の少女像を含め37体だ。

設置予定のものまで合わせると、全国の少女像は約60体に増える見通しだ。高校や大学が校内に設置した少女像なども多く、実際の少女像数はさらに多いとされる。

像が壊されたり、傷つけられたりする事例も発生しており、市民団体は少女像を「公共造形物」として登録し、自治体が管理する方策を模索している。

慰安婦を動員した戦争犯罪を海外に知らせるため、外国に設置される少女像も増えている。ソウル近郊の京畿道華城市の市民の募金で作られた少女像が中国・上海の上海師範大に設置されたほか、米国2カ所、カナダとオーストラリアのそれぞれ1カ所の計5カ所に少女像が設置された。米ワシントンでの設置が推進されている少女像はまだ設置場所が決まらず難航している

慰安婦被害者が共同生活を送る「ナヌムの家」の関係者は「釜山総領事館前に少女像が設置されてから外交対立が起きたが、もっと大きな問題は慰安婦合意に際し十分な意見聴取がなかったため、国民感情とかけ離れた内容で(合意が)決まったこと」として、「日本政府が真の謝罪や賠償のない慰安婦合意に固執する場合、少女像はさらに多く設置されるしかない」と述べた。

2017/01/09

シュリーマンの見た吉原



ハインリッヒ・シュリーマンの旅行記から。彼の日本滞在は、1865年の6月1日から7月4日までの、わずか一カ月だったが、旅行記の中身は非常に豊かであり、彼の鋭い観察力が反映されている。

貧しい親が年端も行かぬ娘を何年か売春宿に売り渡すことは、法律で認められている。契約期間が切れたら取り戻すことができるし、さらに数年契約を更新することも可能である。この売買契約にあたって、親たちは、ちょうどわれわれヨーロッパ人が娘を何年か良家に行儀見習いに出すときに感じる程度の痛みしか感じない。なぜなら売春婦は、日本では、社会的身分としてかならずしも恥辱とか不名誉とか伴うものではなく、他の職業とくらべてなんら見劣りすることのない、まっとうな生活手段とみなされているからである。娼家を出て正妻の地位につくこともあれば、花魁あるいは芸者の年季を勤めあげたあと、生家に戻って結婚することも、ごく普通に行われる。

娼家に売られた女の児たちは、結婚適齢期まで--すなわち十二歳まで--この国の伝統に従って最善の教育を受ける。つまり漢文と日本語の読み書きを学ぶのである。さらに日本の歴史や地理、針仕事、歌や踊りの手ほどきを受ける。もし踊りに才能を発揮すれば、年季があけるまで踊り手として勤めることになる。 (ハインリッヒ・シュリーマン)



2017/01/08

朝対委と挺対協 韓国治安機関幹部「92年に南北政府が約束してから」

ユン・ジョンオク元挺対協代表とホン・ソンオク朝対委委員長
(2008年)

朝対委と挺対協の繋がりに関する産経新聞の加藤達也記者のレポート。加藤記者は、韓国の治安機関の幹部から1992年の南北首相級会談で北朝鮮と韓国政府が慰安婦問題で共闘することに合意した(記事の書き方が分かりにくく、北朝鮮と挺対協が話し合ったという風にも読めるが)という証言を得た。後に2000年の女性国際戦犯法廷で両国の代表団が協力することになるが、それに先立つこと8年である。韓国政府と北朝鮮政府が共闘に合意した後、その年の内に東京で朝対委と挺対協が初めて合流したという(日本の市民グループが南北の活動家の仲介役を果たしたというのは、これまでにも指摘されている)。

「韓国当局が朝対委を『朝鮮労働党統一戦線部(当時)の偽装部署である』と断定していたにもかかわらず、活動の勢いが止められない」(加藤記者)

北に侵食された韓国の闇 日本大使館前の慰安婦像で目にした異様な光景

・・・昨年秋に発覚した崔順実(チェ・スンシル)被告による国政介入事件をきっかけとして、朴槿恵政権打倒を掲げた大規模デモが起きた。朴氏の身から出たさびではあるが、スキャンダルに付け入った勢力は主催者発表で「100万人」規模となった「国民の声」を背景に、ついに国会での朴氏の弾劾を可決させた。ここまでは、韓国の内政問題である。

問題はここからだ。デモの中核には韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)がいた。挺対協はソウルの日本大使館前に慰安婦像を設置した団体である。

像が設置された翌年の2012(平成24)年8月15日、筆者はそこで異様な光景を目にした。

その日、日本大使館前には警察当局の推計で約1300人が集結。仮設された演壇に「朝鮮日本軍性的奴隷および強制連行被害者補償対策委員会(朝対委)」という聞き慣れない団体の代理人が立っていた

その代理人が挺対協との共同声明として、日本政府に「慰安婦問題での公式謝罪」を要求。さらに「日韓の軍事協力を徹底的に阻止する」と宣言した。

当時、現場でその様子を視察していた韓国警察当局者は筆者に、両団体の主張が日米韓の軍事的な結びつきを嫌う北朝鮮の主張と同一であることを認めた上で、「現在の民主化された韓国では、こうした団体の動きを封じることはできない」とささやいたのだ。

その後、挺対協と朝対委の関係を韓国治安機関に取材した。治安機関の幹部によると、北朝鮮は1992年2月に平壌で開かれた南北首相級会談で、当時、韓国側で始まっていた慰安婦問題を利用した対日追及活動への共闘を打診。韓国側がこれを快諾したというのである。

そして、両団体は同年12月、東京で開かれた「『従軍慰安婦』等国際公聴会」で初合流。「慰安婦」を「性奴隷」と位置づけて、全世界に向けて日本を糾弾する政治宣伝工作を始めたのだ。

根が深いのは、韓国当局が朝対委を「朝鮮労働党統一戦線部(当時)の偽装部署である」と断定していたにもかかわらず、活動の勢いが止められないほど、韓国の「民主化」が進んでいたことだった。(以下略)

産経(一部) 2017.1.8[全文]