2014/07/08

慰安婦劇 「嘘つき女・英子」

けっきょく英子のケースも就職詐欺

日本人(ふじたあさや)の手による演劇「嘘つき女・英子(ヨンジャ)」が韓国で上演されている。95年初演らしいが、この頃から藤田のような日本人も、俗に慰安婦の強制連行と言われるものの正体が就職詐欺であったことに気づいていたようだ。慰安所の中で軍人(?대좌)が「運命だ」とか「神様の思し召し」だとか「軍命だ」とか口走ったとしても(この辺のシチュエーションは実際に劇を見てみないと分からないが)日本政府が強制動員を命じたわけではない。日本人記者が英子の話を真に受けなかったとしても仕方ない。それに対して英子がヒステリーを起こすというストーリーなのだろうか?このあらすじを読むと・・・。

韓国で会見する藤田(ふじたあさや)

藤田は19年ぶりの再演に当たり、「あいつら、私たちが死ぬことだけを待っているから。 死んでも死ねないことを見せなくちゃ。 日本へ行こう」というセリフを付け足したらしい。実際のお婆ちゃんたちは、外国へ行くのが楽しみだなどと本音を吐露したり、相手が言いなりにならないとUターンしたりと、なかなか逞しいのだが、そこはお話ということで。

中国や東南アジアでの公演も計画されているようである。

「日本は変わってない」慰安婦ハルモニの絶叫生々しく

舞台は身軽だが、露骨だ。 19年ぶりに韓国の舞台に上がった演劇「嘘つき女、英子」の舞台を見ていると、すぐに日本軍慰安婦被害者ハルモニの話という推し量れる。 公衆(空中)に白いチョゴリ、黒い色スカートがものさびしく関わっていて、舞台後方には日本の右翼たちの歴史歪曲発言を入れた新聞記事がパネル3枚にぎっしりと貼りつけられている。

この作品は1995年初演された韓日合作演劇だ。 日本演劇協会長(日本演出家協会元理事長?)を務めたふじたあさや(藤田朝也・80)と劇団미연未然のキム・スンヨン代表が演出を引き受けた。

初演以降右翼勢力の脅迫と観客の外面(?)で公演することができなかった。 藤田さんは「慰安婦強制動員を否認する安倍政権を見守っていて、再びこの演劇を上演しなければならないと考えた」と言い「19年ぶりに再演する作品だが、脚本を書き直す必要がなかった。 変わっていないからだ」といった。 ただ、骨のある(?)英子のセリフが追加された。 「あいつら、私たちが死ぬことだけ待っているから。 死んでも死ねないことを見せなくちゃ。 日本に行こう」。

劇中の英子はせいぜい15才であった。 英子は父親の友達だと自己紹介したソンさんの話にだまされて日本に向かう船に乗った」。 「日本の下関にある食堂に就職させるから。 お金もたくさんもらえ、白い米のご飯も腹いっぱいに食べられるようにするから」。だが、英字が到着したところは食堂でなく、下関にある慰安所であった。

演劇はタイムスリップ方式で現在と過去を自由自在に行き来する。 観客は俳優パク・ステの演技で15才の英子と老人になった英子が向き合う。 老人になった英子は慰安婦被害者の話を聞きたいと訪ねてきた日本の雑誌社記者に数十年間隠してきた真実を一つずつ解きほぐす。 「地獄だったよ。 毎日30~40人を相手にしたし、ひどい時は60人も相手にした。 午前から午後までは兵士、午後から夕方直前までは下士官、夜9時越えたら将校を相手にした」。

英子は記者に、日本軍の対座((?대좌)が慰安婦少女に「これは日本帝国陸軍の命令だ。 国の命令であり、天皇の命令だ」と洗脳したことを強調する。 だが、日本人記者は英子が嘘をついていると主張する。 日本記者のごり押しに英子は「何一つ変わってない。 貴方たちは戦争の時と今と何が変わったのか(?)」として絶叫する

四人芝居だが、英子の一人芝居と違わない。英字役のパク・スンテの演技力で相当な内面が感じられる。 単純に慰安婦の苦痛や日本政府に対する怒りを引き出すより慰安婦被害者のために私たちが何をすることができるかに対する悩みを引き出す作品だ。 韓国公演を終えた後来年から日本巡演に出る予定だ。 20日までソウル鍾路区梨花荘道精米所劇場.

※1 東亜日報 2014.7.8


先月の朝鮮日報と中央日報の報道。

慰安婦めぐる演劇 ソウルで20年ぶり再演へ=韓日合作

【ソウル聯合ニュース】日本の劇作家ふじたあさや氏が脚本を手がけた旧日本軍の慰安婦問題がテーマの演劇「嘘つき女・英子(ヨンジャ)」がソウル市内で来月上演される。1995年に初演されて以来、約20年ぶりの再演で、韓国の劇団「ミヨン」の俳優やスタッフらが参加する韓日共同プロジェクトだ。

ソウル・大学路で11日に開かれた制作発表会でふじた氏は、現在は95年の当時より日本の政治的発言が強まっているとして、演劇も強く語るべきだと強調。日本で初演された際にも右翼団体から公演をやめるよう圧力を受けたとして、今後予定されている東京公演も命をかける覚悟と語った。

同作は日本の植民地時代に慰安婦にさせられた過去を明かしたくないため生涯うそをついて生きてきたヨンジャが、最後に沈黙を破り戦争の真実を吐露するストーリー。

来月2~20日に大学路の「ソルチ劇場チョンミソ」で上演される。日本でも巡回公演を予定しているほか、慰安婦被害者のいる中国や東南アジアでの公演も計画している。


「右翼のいかなる威嚇も怖くはない」という老演出家の覚悟は「立派なもの」と感心しきりの中央日報。95年当時、「警察が公演会場の周囲をとり囲んで守る」ほどの雰囲気だったか?慰安婦問題はむしろ今の方が反発が大きいような気がするし、もともと右翼がこの問題に反発していたという記憶がないのだが・・・。在特会主権回復を目指す会のような騒がしい右派系の市民団体が出て来たのは2000年代に入ってからだし。

「慰安婦の実体について全く知らなかった日本人の観客が『日本がこんなに悪いことをしていたとは驚いた。知らなかった事実を教えてくれて感謝したい』などの反応を見せ、やりがいが大きかった」・・・藤田の話、少々「演出」が入ってやしないか?

「演劇で慰安婦の真実伝える」という日本の演出家

「私が生涯取り組んできた演劇を通じて、何人かでも日本軍の慰安婦についての真実を知ってくれるならば、日本の右翼のいかなる威嚇も怖くはない」。

老演出家の覚悟は立派なものだった。翌月2~20日、ソウル大学路(テハンノ)のソルチ劇場チョンミソの舞台に上がる演劇『嘘つき女、英子(ヨンジャ)』の脚本・演出家ふじたあさや氏(80)は「日本人の中にも慰安婦の真実を明らかにしようとする人がいるということを、観客だけでなく日本政府にも伝えたい」と話した。早稲田大学演劇科を卒業したふじた氏はこれまで演劇200本余りを演出した日本演劇界の重鎮だ。日本演出家協会長を歴任し、現在は日本国際児童青少年演劇協会理事をつとめている。

日帝時代に慰安婦として連れていかれた少女・英字の話を描いた『嘘つき…』は1995年、韓国と日本で初演された後20年近く埋もれていた作品だ。今年の下半期に中国公演も行う予定で、来年には欧州・米国を経て再び日本の舞台に上げる計画だ。

「日本の初演当時は右翼の脅迫が激しかった。日本の警察が公演会場の周囲をとり囲んで守るような状況で公演した。スポンサーになる企業を1社も見つけられず大きな赤字になった。だが当時まで慰安婦の実体について全く知らなかった日本人の観客が『日本がこんなに悪いことをしていたとは驚いた知らなかった事実を教えてくれて感謝したい』などの反応を見せ、やりがいが大きかった」。

19年ぶりに再演される『嘘つき…』は、話の流れが初演の時とは大きく異ならない。ふじた氏は「95年に書いた脚本を直す必要がないほど、慰安婦に対するこれまでの日本政府の立場に何の変化がなかったというのが、とても残念で腹が立つ」と語った。それと共に「過去についての真実を明らかにして、謝罪すべきことを謝罪してこそ韓日関係に新しい未来が始まる。慰安婦女性が亡くなる前に、そのことが実現されて両国の真の和解がなされるよう願うだけ」と話した。



※1
“日은 변한게 없어” 위안부 할머니 절규 생생

무대는 단출하지만, 노골적이다. 19년 만에 한국 무대에 오른 연극 ‘거짓말쟁이 여자, 영자’의 무대를 보고 있노라면 단박에 일본군 위안부 피해자 할머니에 대한 이야기라는 짐작이 간다. 공중에 흰 저고리, 검은색 치마가 을씨년스럽게 걸려 있고, 무대 뒤편에는 일본 우익인사들의 역사왜곡 발언을 담은 신문기사들이 패널 3개에 빼곡히 뒤덮여 있다.


이 작품은 1995년 초연된 한일 합작 연극이다. 일본연극협회장을 지낸 후지타 아사야(藤田朝也·80)와 극단 미연의 김순영 대표가 연출을 맡았다.

초연 이후 우익세력의 협박과 관객들의 외면으로 공연되지 못했다. 후지타 씨는 “위안부 강제동원을 부인하는 아베 정권을 지켜보면서 다시 이 연극을 올려야겠다고 생각했다”며 “19년 만에 재공연하는 작품이지만 각본을 다시 쓸 필요가 없었다. 변한 게 없기 때문”이라고 했다. 단, 뼈 있는 영자의 대사가 추가됐다. “그놈들 우리가 죽는 것만 기다리고 있으니까. 죽어도 죽을 수 없다는 걸 보여줘야지. 일본으로 가자.”

극중 영자는 고작 15세였다. 영자는 아버지의 친구라고 자신을 소개한 송 씨 아저씨의 말에 속아 일본으로 가는 배에 몸을 실었다. “일본 시모노세키에 있는 식당에 취직시켜줄게. 돈도 많이 주고, 흰 쌀밥도 배불리 먹을 수 있게 해줄게.” 하지만 영자가 도착한 곳은 시모노세키에 있는 식당이 아닌 위안소였다.

연극은 타임 슬립 방식으로 현재와 과거를 자유자재로 오간다. 관객은 배우 박승태의 연기에서 15세 영자와 노인이 된 영자를 마주한다. 노인이 된 영자는 위안부 피해자들의 이야기를 듣고 싶다며 찾아온 일본 잡지사 기자에게 수십 년간 숨겨 온 진실을 하나씩 풀어낸다. “지옥이었어. 매일 30∼40명을 상대했고, 심할 때는 60명도 상대했어. 오전부터 오후까진 사병, 오후부터 저녁 직전까진 하사관, 밤 9시 넘어선 장교를 상대했어.”

영자는 기자에게 일본군 대좌가 위안부 소녀들에게 ‘이것은 일본 제국 육군의 명령이다. 나라의 명령이고, 천황의 명령’이라고 세뇌시켰음을 강조한다. 하지만 일본 기자는 영자가 거짓말을 하고 있다고 주장한다. 일본 기자의 억지에 영자는 “하나도 변한 게 없다. 너희들은 전쟁 때나 지금이나 달라진 게 무엇이냐”라며 절규한다.

4인극이지만, 영자의 1인극이나 다름없다. 영자 역의 박승태의 연기력에서 상당한 내공이 느껴진다. 단순히 위안부의 고통이나 일본 정부에 대한 분노를 이끌어내기보다 위안부 피해자들을 위해 우리가 할 수 있는 것은 무엇인가에 대한 고민을 이끌어내는 작품이다. 한국 공연을 마친 뒤 내년부터 일본 순회공연에 나설 예정이다. 20일까지 서울 종로구 이화장길 정미소극장. 전석 3만 원. 070-4066-2400