2012/06/30

[メモ] 琉球朝日放送と慰安婦展



シリーズでお伝えしている「語り継ぐ沖縄戦」。きょうはその性質上、これまであまり語られてこなかった問題を取り上げます。

第32軍司令部壕の説明板の記述をめぐり、ことし再び注目を集めることになった「従軍慰安婦」。多くの資料や証言で明らかになるその被害の実態とは。
那覇市首里の第32軍司令部壕。ことし3月、県が設置した説明板が注目を集めました。

沖縄戦の研究者らで構成する説明板設置のための検討委員会が作成した文案から、県が「慰安婦」などの記述を削除したのです。
知事「県の一種の公文書みたいなものですから、内容によって事実であるかどうかというのは、県は県で判断して書くというのは当然ではありませんか」
新城委員「(検証が)足りなければ、さらに資料を持ってきたり研究者を加えたり、色んな工夫ができるわけです。そういったことを一切排除して、これで決定しましたということが納得いかない」
記述の削除について「(第32軍壕に関しては)確証が持てないため」とする県。再検証を求める検討委員会や市民団体。議論は平行線のまま、今も決着はついていません。

企画展実行委・高里鈴代さん「実はこの130余りの慰安所が沖縄本島全域にできてくるわけです」
高里鈴代さん。仲間と共に、市町村史や日本軍の資料などから、沖縄戦で日本軍の慰安作業を強いられた女性たちがいたことを明らかにする企画展をつくりあげました。
性行為を介する問題であることから、元慰安婦や加害者として関わった兵士たちが、公に声をあげる例は数えるほどしかありません。

高里さん「段々と問題が曖昧になってくると、好きでやってたんでしょうとか、慰安婦にされた女性のほうに視点がいくんだけれども、そもそもなぜこれが存在するのかということが限りなく軍の行為なんですよ」

企画展では、慰安婦制度の目的が兵士の地元女性への強姦を抑制するという「強姦対策」、戦力を維持するための「性病予防」や「ストレス発散」などにあったと指摘。慰安婦にするため、日本軍によって、植民地だった朝鮮や中国などから連れてこられた女性たちがいたこと。県内でも辻遊郭の女性などが、ターゲットにされたことを紹介しています。
1日に数十人もの兵士の相手を強いられたという性奴隷そのものの暮らし。暴力や性病などにも苦しみました。

日本軍の資料には「軍人倶楽部」と称された慰安所の設計図が。
アメリカ軍が作成した第32軍壕の見取り図には「女性たちの部屋」があったことが記されています。

(鉄血勤皇隊として壕にいた)大田昌秀さん「その時は慰安婦ということはわからなかった。ただ女性たちがいることは見ていて、なぜ戦場に女性がいるのかということを(仲間と)話し合ってた」
展示された資料や証言は「慰安婦」制度が軍によって組織的に行われたものであること。そして第32軍壕をはじめ、県内各地に多くの慰安婦がいたことを浮きぼりにするのです。
来場者の中には留学生の姿も。
ミャンマー人留学生「こんなことがあってはならない。戦争によって起きたことです」
中国人留学生「この沖縄で、日本で戦争で被害にあった日本の女性だけではなく、朝鮮や中国の女性の被害も経験もみんなに教えることはこの戦争の一種の証拠になりますよね」
会場には、慰安婦であったことを初めて明らかにしたペ・ポンギさんの遺品も。

(親戚の家が慰安所にされた)吉川さん「韓国から来て、非常に色が白くてすっきりしたお姉さん達を見て、子ども心にもきれいなお姉さんたちだなとそういう印象が強かったですね。当時は、これは差別の激しいものですからね。性の奴隷というのかな。(兵士は)あんまり罪悪感もなかったんじゃないですかね」
戦後のアメリカ兵による性暴力犯罪に関するコーナーも。

企画展実行委・浦崎成子さん「敵国の女性に対しては、何をしてもいいという考えを持ってるということ。それは日本軍であれ米軍であれ同じように、軍隊が女性に向かっていく性暴力は同じだということ」
そして、軍だけではなく、私たちにも加害者だった一面があると指摘します。
高里さん「実は強姦防止のためには必要だという眼差しで見ていたり、蔑みの眼で見ていたりというものが、実はある意味、戦争を構成していく、進めていくものの大きな要素となっているのではと思います」
来場者「なかなか広く共有されてこなかったという点でも、戦争の捉え方とか、考えることがあるのかな」「戦争の罪というのでしょうか。そういうことを私たちは見守り続けていかないといけないというふうに思います」

読谷村にある慰霊碑。朝鮮人慰安婦らの思いを刻んだ碑は、私たちに問いかけます。
「この島はなぜ寡黙になってしまったのか なぜ語ろうとしないのか 女たちの悲しみを」
慰安婦問題を通して気づかされる私たち自身の差別意識や加害者性。忘れてはならない沖縄戦の一面です。
慰安婦に関する書籍などを買う人の中には、かつて兵士として関わった人が少なくないといいます。反省の念からなのか、思い出話としてなのか。その理由は人それぞれです。
実行委員会のメンバーは、今も当時の記憶に苦しむ元慰安婦の方がいたら「あなたは戦争の被害者だったんです」と伝えたい、と話していました。

企画展は27日までです。

琉球朝日放送 ステーションQ 2012.6.21

2012/06/29

祖国に代わり日本人妻が謝罪します --統一教会

国会前での謝罪イベント(29日)

統一教会による、日本人妻を動員しての謝罪イベントはこれが初めてではない。

自分の友人の姉も一時期統一教会に入り、家族が苦労するのを見たが、彼らは日本人の贖罪意識につけ込む。日本人に対する多少の非道徳も、朝鮮民族に対する日本の加害行為を理由に免罪されると考えているフシも感じられた。

今月の24日、統一教会の日本人妻達は、柳寛順の像に参拝した後「日本強占期」の謝罪と慰安婦問題の解決を日本政府に促すキャンペーンに動員された。もっとも、参加者の表情を見る限り、無理矢理狩り出されたという雰囲気はない。

柳寛順像の前での日本人妻を動員したイベント(24日)

日本夫人ら「柳寛順烈士の精神愛しています」

【天安(チョナン)=ニューシス】イ・ジョンイク記者= 「日本統一教の拉致監禁による韓国人権被害者対策委」は24日韓国人男性と結婚して家庭を作った日本夫人が拉致・監禁が恐ろしくて故郷訪問さえ出来ずにいるとし日本政府の事態解決と韓国政府の協力を促した。

対策委はこの日午後忠南(チュンナム)、天安市(チョナンシ)、並川面(ピョンチョンミョン)、アウネ体育館で大韓民国に居住する日本人夫人500人余りが参加した中で記者会見を行い、1966年統一教の拉致が初めて発生した後で拉致監禁に対する被害を訴えた。

この日行事に先立ち日本人夫人500人余りは伝統衣装着物と韓国伝統衣装韓服を着飾って天安市(チョナンシ)、並川面(ピョンチョンミョン)の柳寛順烈士追悼閣を参拝して日帝強制占領期間に対する謝罪と日本慰安婦問題に対する日本責任と解決を促す行事を行った。

(1)NAVER 2012.6.24

そして、今日(29日)ソウル汝矣島の国会議事堂前でも日本軍慰安婦問題謝罪集会が開かれた。 「歴史問題を克服し、日韓の一体化を推進する有志の集まり」・・・メンバーの大部分は統一教会の日本人女性信者らしい。この事は韓国メディアでもあまり触れられていないようである。

江利川安栄は、第7代日本統一教会会長(ソース)。

感極まって鼻水が止まらない参加者

日本人女性たち国会先立って「日本に代って従軍慰安婦謝罪」

「歴史問題を克服して韓日一体化を推進する有志の集い」 40人余り集会

[天地日報=イム・ムンシク記者] 「帝国主義時代の日本が隣国の韓国に洗うことはできない傷を負わせた歴史的な真実を明確に知ることになりました」

29日午前11時30分ソウル、汝矣島(ヨイド)国会議事堂の前. 日本人女性40人余りがスローガンに合わせていっせいに頭を下げた。 従軍慰安婦問題に対する謝罪の表示であった。

「故郷の春」歌と日本曲古お上熱唱が終わった。 マイクを捉えた江利川安栄氏は「強制的に挺身隊(従軍慰安婦)という名前で遠い異国の土に引きずられて行くほかはなかった方らに同じ女性としてそのみじめな立場を慰めて差し上げることにはならないが、日本からきた人として心より謝罪する」と話した。

江利川さんが代表を務める「歴史問題を克服して韓日一体化を推進する有志の集い」の会員たちはこの日、集会で従軍慰安婦問題と関連して謝罪の意を伝え、韓日両国の友好増進を促した。

江利川代表は「私たちのこの謝罪が過去日本が犯した歴史的な罪を洗うにはあまりにも不足であることをよく知っている」として「しかし『こうでもしなければ』という良心の声を無視できなかった」とした。

彼女は中国の軍事力増強に憂慮を表しながら「アジアと世界の平和と安全を望む人々に不安の種になっている」と指摘して「目の前に近づいた中国の威嚇に韓国と日本両国が力を集めて対処していかなければならない時が違うか」と主張した。

また「過去の歴史を越えて韓国と日本が確固たる平和同盟を結んで東アジアの平和と安全を守る核心になって、進んで歴史的、世界的な大変革期に世界平和の礎石を構築できる歴史的使命を成しとげてくれ」と頼んだ。

「歴史問題を克服して韓日一体化を推進する維持会」会員は韓国人と結婚して韓国に住んでいる日本人女性たちで大部分統一教会信者で構成されている。 集い関係者は前に参加を希望する一般人でも集いを拡大する計画といった。 今後120日間国会や日本大使館の前で1人デモなどを展開していくという方針だ。

(2) NEWS SCJ 2012.6.29

聯合ニュースの英字版では、「日本の市民団体(Japanese civic group)」になってる。

Japanese civic group offers apology over comfort women issue

Members of a Japanese civic group, some wearing hanbok, Korean traditional dress, or kimono, Japanese traditional dress, stage a rally in Seoul on June 29, 2012, to offer an apology for their country's wartime atrocities to make young Korean girls sexual slaves, euphemistically called "comfort women."


※1
일본 부인들 "유관순열사 정신 사랑합니다"


【천안=뉴시스】이종익 기자 = '일본 통일교인 납치감금으로 인한 한국 인권피해자 대책위'는 24일 한국 남성과 결혼해 가정을 이룬 일본부인들이 납치·감금이 두려워 고향방문조차 하지 못하고 있다며 일본 정부의 사태 해결과 한국정부의 협력을 촉구했다.


대책위는 이날 오후 충남 천안시 병천면 아우내체육관에서 대한민국에 거주하는 일본인 부인 500여명이 참석한 가운데 기자회견을 열고 지난 1966년 통일교인 납치가 처음 발생한 뒤로 납치감금에 대한 피해를 호소했다.


이날 행사에 앞서 일본인 부인 500여명은 전통의상 기모노와 한국 전통의상 한복을 차려입고 천안시 병천면의 유관순 열사 추모각을 참배하고 일제 강점기에 대한 사죄와 일본 위안부 문제에 대한 일본 책임과 해결을 촉구하는 행사를 가졌다.

※2
일본인 여성들 국회 앞서 “일본 대신해 종군 위안부 사죄”


‘역사 문제를 극복하고 한일 일체화를 추진하는 유지모임’ 40여 명 집회


[천지일보=임문식 기자] “제국주의 시대의 일본이 이웃나라인 한국에 씻을 수 없는 상처를 안긴 역사적인 진실을 분명히 알게 됐습니다.”


29일 오전 11시 30분 서울 여의도 국회의사당 앞. 일본인 여성 40여 명이 구호에 맞춰 일제히 고개를 숙였다. 종군 위안부 문제에 대한 사죄의 표시였다.


‘고향의 봄’ 노래와 일본곡 후루사또 열창이 끝났다. 마이크를 잡은 에리카와 야스에 씨는 “강제로 정신대(종군 위안부)라는 이름으로 먼 이국땅에 끌려갈 수밖에 없었던 분들에게 같은 여성으로서 그 참담한 입장을 위로해드릴 순 없지만, 일본에서 온 사람으로서 진심으로 사죄드린다”고 말했다.


에리카와 씨가 대표로 있는 ‘역사 문제를 극복하고 한일 일체화를 추진하는 유지모임’ 회원들은 이날 집회에서 종군 위안부 문제와 관련해 사죄의 뜻을 전하고 한일 양국의 우호 증진을 촉구하고 나섰다.


에리카와 대표는 “우리의 이 사죄가 과거 일본이 저지른 역사적인 죄를 씻기에는 너무나 부족하다는 것을 잘 알고 있다”며 “그러나 ‘이렇게라도 하지 않으면’이라는 양심의 목소리를 무시할 수 없었다”고 했다.


그는 중국의 군사력 증강에 우려를 표하면서 “아시아와 세계의 평화와 안전을 원하는 사람들에게 불안의 씨가 되고 있다”고 지적하고 “눈앞에 닥친 중국의 위협에 한국과 일본 양국이 힘을 모아 대처해 나가야 할 때가 아니냐”고 주장했다.


또한 “과거의 역사를 넘어 한국과 일본이 확고한 평화 동맹을 맺어 동아시아의 평화와 안전을 지키는 핵심이 되고, 나아가 역사적, 세계적인 대변혁기에 세계 평화의 초석을 구축할 수 있는 역사적 사명을 완수해달라”고 당부했다.


‘역사 문제를 극복하고 한일 일체화를 추진하는 유지모임’ 회원은 한국인과 결혼해 한국에 살고 있는 일본인 여성들로 대부분 통일교 신자로 구성돼 있다. 모임 관계자는 앞으로 참여를 희망하는 일반인으로도 모임을 확대할 계획이라고 했다. 향후 120일 동안 국회나 일본대사관 앞에서 1인 시위 등을 전개해나간다는 방침이다.


参考: サーチナ(日本語) 2012.6.28

2012/06/28

挺対協、ソウル市女性賞大賞受賞



ソウル市女性賞大賞に慰安婦被害者支援団体

ソウル市は27日、日本の植民地時代に従軍慰安婦にされた韓国人女性を支援する市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会」に第9回ソウル特別市女性賞の大賞を授与すると発表した。

同会が慰安婦問題の解決を求めてソウルの日本大使館前で毎週水曜日に開催してきた抗議集会「水曜集会」が1000回を超えたほか、被害者の抑圧の歴史を記録する「戦争と女性の人権博物館」の開館、被害者のための基金設立、日本政府の立法解決を求め50万人の署名を集めた運動などの活動が評価された。

同会の尹美香(ユン・ミヒャン)代表は、今回の受賞が慰安婦問題解決に向けた具体的な成果に結びつく契機となるよう願うと話した。

授賞式は来月1日に行われる。

挺対協「杭テロ」に法的対応検討中




杭テロ騒動の続報。・・・は、色々出ているが、いちいちエントリーしていない。

歯向かう者を見さかいなく訴える挺対協が、慰安婦博物館の前に杭を置いた日本人を訴えるとのこと(韓国ではこれを「杭テロ」と呼んでいる)。もう一つ、日本人男性は、日本大使館前の慰安婦の像にも「竹島の杭」を縛り付けたが、この慰安婦像は挺対協によって無許可で立てられ、日本政府がウィーン条約違反と抗議しているもの(本当に抗議してるのだろうか?)。挺対協の図々しさは半端ない。

で、なぜかまたイ・ヨンス・ハルモニが出てくる。

元慰安婦、少女像に“杭テロ”日本人に法的対応へ

慰安婦少女像に“杭テロ”を行った日本人・鈴木信行(47)に対し、元慰安婦らが法的対応を取る見込みだ。

元慰安婦後援施設「ナムヌの家」は27日、「イ・ヨンス氏と国際平和人権センター、大邱市民会などと共同で、鈴木を相手に法的対応を検討中」と明らかにした。また「韓国政府には日本に対する外交的抗議を要請し、鈴木を侮辱罪で告発するなどの法的措置を検討している」と説明した。

鈴木は18日に「戦争と女性人権博物館」の入り口に、19日には日本大使館の向かい側にある慰安婦少女像に、「竹島は日本の領土」と書かれた杭を立てた後、この過程を撮影した動画をブログに載せた。

2012/06/25

朝日新聞は史実にこだわらない



命令が無くとも「空気」の中で自殺すれば「強制死」
朝日にとって、細川ガラシャの死も「強制死」か?

「論争が続いている」と言いながら、朝日新聞は一方の言い分しか取り上げない。文科省が何をした地元の人が何と言っている、ばかりで自分の考えは明かさない。自分の「社説」は「歴史を学べる場を残せ」ぐらい。説明板の内容が史実かどうかについて言質も取らせないくせに、「地元の声」を利用して読者を印象操作しようとしている。

32軍壕の説明板から慰安婦の記述を削除させたのが、地元沖縄の仲井真知事であったことすら、社説には触れられていない。知事は、「証言が二つ違うものがある中で、県が責任を持たなければならない」から説明板に記載するのは「適切ではない」と言っていたはずである。イデオロギーを優先して史実の検証をなおざりにして来たのは、朝日新聞の方である。

慰安婦の強制連行は事実だったのか、そもそも壕には慰安婦がいたのか、沖縄の住民は本当に軍によって自決を強制されたのか、朝日新聞は「地元の声」の後ろに隠れていないで、明確に「社説」を表明すべきである。

県の旧平和祈念資料館の設立理念を記した文には、住民「自ら命を絶ち」という記述があった。だが、2000年に開いた現在の平和祈念資料館では論議の末に「自ら命を絶たされ」に直した。館内の説明も「強制による集団死」に改めた。

「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」と詠んで死んだ細川ガラシャを、日本語では「強制による死」とは言わない。こういう議論のやり方を強弁と言う。

安良城さんは講義で旧日本軍の史料を使う。例えば1945年6月15日の「鹿山文書」は旧日本軍による住民虐殺が起きた久米島で、海軍通信隊長が出した文書だ。米軍の投降勧告ビラを持っている者は「敵のスパイとみなして銃殺する」とある。

「強制の空気」を醸成した当時の朝日新聞の記事も、よい史料になることだろう。ぜひ沖縄国際大学に提供されたい。

米軍基地問題では仲井真知事を引用する朝日だが
知事が慰安婦記述は不適切とした事には触れない

以下、今日の朝日新聞の社説。

沖縄慰霊の日―戦争の史実にこだわる

歴史を伝える。そのために残すべき言葉をめぐり、沖縄で論争が続いている。

沖縄県が那覇市の首里城公園内に設けた説明板のことだ。

ここには、沖縄戦でこの地域の旧陸軍を指揮した第32軍司令部壕(ごう)があった。

説明文の原案は、県から委嘱された大学教員らの検討委員会がまとめたが、原案にあった壕内にいた「慰安婦」や、壕周辺であった「日本軍による住民虐殺」の言葉が、県によって削除された。安全を理由に、今後、壕を埋めることもあるという。

検討委員会の委員を務めた村上有慶さんは「説明板を一度撤去し、文案を練り直してほしい」と批判している。

大切な戦争遺跡だ。豊見城(とみぐすく)市にある旧海軍司令部壕のように歴史を学べる場所になるよう整備し、保存するべきだ。

折しも、米軍の新型輸送機オスプレイの配備を拒む県民の闘争が島ぐるみになりつつある。

そんな状況の下で、6月23日の沖縄慰霊の日を迎えた。

平和を希求する県民の心は、歴史を大切にする思いと重なっている。

沖縄戦をめぐっては、旧文部省や文部科学省が高校日本史の教科書検定で、日本兵による住民虐殺の記述の削除を求めたり、集団死への「日本軍の強制」を消させたりした。

そうした動きに、沖縄国際大学で国際平和学を教える安良城(あらしろ)米子さんは、教科書執筆者が証拠となる史料に基づいて、沖縄戦の本質を記すべきだという。

安良城さんは講義で旧日本軍の史料を使う。例えば1945年6月15日の「鹿山文書」は旧日本軍による住民虐殺が起きた久米島で、海軍通信隊長が出した文書だ。米軍の投降勧告ビラを持っている者は「敵のスパイとみなして銃殺する」とある。

住民の証言を裏づける史料といえる。沖縄戦で軍は住民を守らなかった。「それどころか、日本軍の軍事作戦で住民が直接に日本軍に殺害されたり、死に追い込まれたりしたことを学生は学ぶ」という。そして安良城さんは、「集団自決」という言葉にも慎重に、と求める。

県の旧平和祈念資料館の設立理念を記した文には、住民「自ら命を絶ち」という記述があった。だが、2000年に開いた現在の平和祈念資料館では論議の末に「自ら命を絶たされ」に直した。館内の説明も「強制による集団死」に改めた

「集団自決」という言葉には国に殉じたものとして賛美し、強制された死を隠す意図があると、地元の人は感じている。

朝日新聞 2012.6.25

県によって(削除された)→村上さんは(批判している)→文科省が(削除した)→安良城さんは(と求める)→平和祈念資料館では(表記を改めた)→地元の人は(感じている)

・・・朝日新聞の「社説」はどこにあるのだ?

2012/06/23

自民党議員、河野談話を棚に上げ外務省を叱る



ニュージャージー州に建てられた碑に続き、ニューヨーク州のアイゼンハワー公園にも日本軍慰安婦の碑が建てられた。アメリカを舞台にした一連の動きを巡る日本の保守派議員と外務省の役人との問答。これらの碑には、20万人の女性が(日本軍によって)慰安婦として拉致されたと刻まれている。議員たちはこれに憤慨しているのだが・・・。


動画は編集されている。気になる人は元の動画を確認のこと

やり取りを聞いていると、河野談話がいかに日本の外交(官)を縛っているかが分かる。

まず、稲田朋美(自民)が、日本軍が20万人の女性を拉致して慰安婦にしたという話、キョウギノキョウセイ(こんな言葉を使うから、揚げ足を取られる)をちゃんと否定したのかとアジア大洋州局の山内参事官を詰問している。(分かり易いよう、実際の発言を書き改めた)そして、新藤義孝議員も役人に苦言を呈するのであるが・・・。

稲田: 「20万人は嘘、キョウギノキョウセイはないという事で抗議したのか?」

外務省: 「政府は一貫して河野談話に基づき説明している。慰安婦の総数は不明。20万以上という数字は根拠がないと・・・」

稲田: 「そんなんじゃダメ(怒)」

外務省: 「日本軍によって拉致されたかについては・・・募集には軍の要請を受けた業者が主に当たった。本人たちの意志に反して集められた事例が多かった。官憲などがこれに加担したこともあった(河野談話)。・・・こういう立場に立って、言うべきことは言っていく」

新藤議員: 「それは、やってないって事だ(怒)。内閣官房は『20万人』『強制』『性奴隷』『収容所』についてどういう見解か?」

内閣官房: 「河野談話に尽きる。総数は不明。 強制性、拉致されたという部分に関しては、募集は軍の要請を受けた業者が主に当たった。本人たちの意志に反して集められた例が多かった。官憲等がこれに加担したことが明らかになった・・・というのが、政府見解」


これでは幾ら役人を叱りつけても無駄だろう。河野談話が政府の公式な立場となっている現状で、どうやって外交官たちに諸外国を説得させようというのか?河野談話の下では、どう弁解しても「日本軍は直接拉致に手を染めず業者にやらせていた」と解釈されるのが、せいぜいだろう。外交官は日本政府の公式見解に縛られているのである。政府見解を変えるのは政治家の仕事であり、さらに言うなら河野洋平は新藤や稲田と同じ自民党である。

本人が談話の主旨を説明すれば
国際社会の誤解は解けるだろうに

河野談話という制約があるから、廣木ニューヨーク総領事の説得もあの様な無様な結果になるのである。総領事のパリセイズパーク訪問は、日本の保守系議員たちの圧力によるものだろうが、失敗に終わるのは必然であったのだ。ここではカットされているが、新藤議員は手続き的なことで役人を難詰しているが、そんな事はどうでもいい。抗議が目的ではなく、(国際的な)誤解を解くことが目的なのだから。

2012/06/22

韓国の有志 ホワイトハウスに慰安婦の碑を守れの請願



こういう展開は予想出来たはずだ。

結局、日本と韓国の有志で請願合戦になってしまったわけだが(日本の国会議員も署名を呼びかけた)、特に日本側に言えることだが、この種の署名運動や「抗議の手紙を送ろう」運動は、何を勝ち取ろうとしているのか、あるいは勝算があるのかという事を考えずに始まってしまう例が多い。

とはいえ、今回ばかりはアピール下手で宣伝戦でいつも劣勢な(一方的に負け続けている、と言った方がいいかもしれない)日本側に、若干いい点がつけられそうな気がする。

前に紹介した日本側有志による請願では、慰安婦論争に関わる具体的な内容には触れずに上手く回避していた。「20万人説には根拠がない」とか「強制連行(徴用)はなかった」と主張すれば、「数の問題か!」「強制的な連行が無かったと言うのか!」といったパターンで、いつもの泥田に嵌る。雄叫びを上げて馬防柵に突入するばかりだった日本人も、いい加減戦い方を工夫するようになったのだろう(文章を書いたのが、米国在住者だったことが大きかったのではないか?)。

日本側の請願は国際的な嫌がらせ(international harassment)を止めて欲しいというのが主眼だった(韓国という国名や民族名に言及した部分もない)。事実、ソウルの日本大使館前に建てられた慰安婦の碑のせいで日韓関係がギクシャクした事は、海外にも報じられている。

それに対して、こちらは慰安婦問題について具体的な内容を提示している。5万人から20万人が朝鮮人であったとか、帰還者が68人だけとか。これは突っ込みの入れ易い文章であり、全体的に特定の国(日本)に対する嫌悪感を隠せていない。これはホワイトハウスの返答を期待しての請願である。アメリカ政府がちょっと調べて事実と異なると分かるような内容はマズイ(アメリカ政府は、慰安婦の総数には諸説あるが不明、という説を採用するだろう)。

挺対協が絡んでいれば、このような脇の甘い文章は作らなかったろう。もっと同情は引いても衣の下の鎧を見せるような下手はうたなかった気がする。とはいえ、挺対協の代表がこの請願をtwitterで拡散している。

慰安婦問題は韓国では国民的関心事である。署名数では、日本に勝つだろう。しかし、その後は・・・?(追記: 意外にも署名は規定数に達しなかった)


慰安婦の碑を、日本植民地時代の朝鮮の血まみれの歴史の象徴として保存すべし

日本の植民地下では、殆どの学者によると、概算5万人から20万人の朝鮮人女性が騙されたり誘拐され、祖国を離れ日本による軍用性奴隷となる事を強制された。その内の、たった68人の女性が朝鮮に帰ることが出来た。

1992年から現在に至るまで、韓国の慰安婦は毎週水曜日、日本大使館の前で日本政府の賠償を求めデモを行なっている。にも関わらず、日本政府は沈黙と、自分たちの野蛮な過去に対する無視と歪曲をもってこれに応えている。

我々は、強くオバマ大統領に、この碑を撤去することなく、日本の犯罪が世界のみならず、日本人の子孫にとっても歴史の教訓とならしめることを促す。

Preserve comfort women monument as a symbol of bloody history of Korea during Japanese colonization

During Japanese colonization, approximately 50,000~200,000 Korean women, according to most scholars, have been tricked, kidnapped, and were forced to leave their country to become military sexual slaves by Japan. In many cases, women were lured with promises of work in factories. Only 68 of the women managed to return to Korea.

From 1992 until now, every Wednesday, the comfort women of Korea are holding a demonstration in front of the Japanese embassy for governmental reparations, formal and individual apologies, yet Japan replies with silence, ignorance and distortion of their brutal history.

We strongly urge President Obama not to remove the monument, and let Japan’s crime be the lesson of the history not only to the international society but also to the people of Japanese posterity.


挺対協のユン・ミヒャン代表がリツイートした内容も、ついでに紹介。


@MeehyangYoon***日本軍'慰安婦'記念碑撤去反対署名運動***

日本人たちが中心になり「慰安婦」の碑撤去ホワイトハウス請願書に現在32,000人を越える人々が署名をしました。 この請願運動はハルモニの歴史を、歪曲と偽りの歴史と言ってます。
これに半分に記念碑を守らなければならないというホワイトハウス請願書は、100人余りだけが署名した状態です。 7月12日前まで25,000人を越えなければなりません。 25,000人を越えればホワイトハウスで立場を表明することになります。
下のリンクをクリックしてcreate accountを押して下さい。これによりEメールで請願書にサインできるリンクがきます。 そちらに入って必ず署名して下さい。 もう一度ハルモニ達の胸に打ち込まれないことなくはやくはやく署名海水(?)です。 周囲の友人、ご家族たちにも広めて下さい!

@MeehyangYoon ***일본군'위안부'기념비철거반대서명운동***
일본인들이 중심이 되어 '위안부' 비 철거 백악관 청원서에 현재 32,000명이 넘는 사람들이 서명을 했습니다. 이 청원운동은 할머니의 역사를 왜곡과 거짓의 역사라고 말하고 있습니다.
이에 반에 기념비를 지켜야 한다는 백악관 청원서는 100여명만이 서명한 상태입니다. 7월 12일전까지 25,000명이 넘어야 합니다. 25,000명이 넘으면 백악관에서 입장을 표명하게 됩니다.
아래 링크를 클릭하시고 create account를 눌러주세요. 그러면 이메일로 청원서에 사인할 수 있는 링크가 옵니다. 그곳에 들어가서 꼭 서명해주세요. 또 한번 할머니들의 가슴에 못박히는 일 없게 어서 어서 서명해수세요. 주위 친구들, 가족들에게도 널리 알려주세요!

twtkr (twitter)

東亜日報日本語版の記事を追加

日本ネットユーザー、米大統領不サイトに「慰安婦決議案」廃止を請願

元旧日本軍従軍慰安婦を追慕する碑の撤去を主張している一部の在米日本人が「米国議会が2007年7月に採択した慰安婦決議案を廃止してほしい」として、米ホワイトハウスのホームページに請願を提出した。

ワシントンDCに居住している「Yoko」というIDを使うネットユーザーが21日、ホワイトハウスの請願提出サイトである「ウィ・ザ・ピープル(We the People)」に、「韓国の宣伝扇動とウソによる国際的な虐待を中止させるため、米下院の決議案121号を廃棄してほしい」というタイトルの請願を提出した。

請願は、「韓国は大量虐殺のイメージを都合よく利用しながら、日本をこき下ろしている」とし、「吉田清治が作り上げた従軍慰安婦を利用している」と主張した。吉田清治は、太平洋戦争で従軍慰安婦を強制連行したと暴露した日本人だ。

また請願は、「吉田清治は、後にこれが虚構であると告白した」とし、「2007年に採択された下院決議案は捏造に基づいたもので、同決議案は韓国が第2次世界大戦当時の日本の行動を非難できる道を開いた」と主張した。とくに、「決議案は、韓国人の殺人と拉致、竹島(独島の日本名)侵略などを正当化する口実になっている」とも書いた。

その上で「米日同盟がアジア太平洋地域で米国の安全保障上の利益において重要であり、域内の安全保障と繁栄の基礎であるならば、韓国人たちが米日同盟を悪化させるように放置してはならない」とし、「米政府は真実と正義にもづいて行動することを強く求める」と強調した。

この請願は、27日(現時時間)現在3269万人が署名している。ホワイトハウスの公式回答が得るためには、請願提出から30日以内に2万5000人以上の署名が必要だ。米下院は2007年7月、旧日本軍による慰安婦の強制連行について、日本政府の公式で明確な形で認めて謝罪し、歴史的責任を求める決議案を全会一致で採択した。

これに先立ち、先月10には在米日本人たちが、最近ニュージャージ州に建てられた「第二従軍慰安婦碑」の撤去を要求する請願を、ホワイトハウスのサイトに提出し、3万2202人が支持署名をしている。

ユン・ミヒャンのお前が言うな 竹島の碑



「自分たちは誇らしい行為だと思っているが、これらが道徳的にも歴史的にもどれほど無知なのか確認出来る事だ」と挺対協のユン・ミヒャンは述べたらしいが、他国の大使館前に、自分たちの言う「性奴隷」の碑を建てた(日本政府は、これを「外国公館の威厳の侵害」と見なしている)オマエモナーといったところだろう。

日本軍性奴隷の碑と、竹島の碑。どちらも政治的な碑である。それにしても、慰安婦像の「効用」って何なんだろう?

仕事の極右派の男性、慰安婦の少女像 「杭テロ

日本の極右派男らがソウル・鍾路区中学洞の日本大使館の前の慰安婦少女像に、『竹島(独島の日本名)は日本の領土』と書いた杭を縛って銅像を冒涜するなどの蛮行を起こした。

21日、警察と韓国挺身隊問題対策協議会の説明を総合すれば、日本の極右派の男2人が去る19日、日本大使館前の慰安婦少女像に杭を立ててひもで縛り付けて写真を撮った。この杭は約90cmの長さの白に角材に日の丸模様が描かれていて、韓国語と日本語で『竹島は日本の領土』と書かれている。

これらは日本に帰りブログに、「ソウルの慰安婦像に『竹島の碑』を伝達した」と自慢するコメントを残していた。このうちの一人は日本の極右派活動家である鈴木信行(47歳)と確認された。鈴木は『靖国神社清掃奉仕有志の会』の代表を務め、東京から参議院選挙に出馬して落選した人物だ。
2011年8月に日本の自民党議員らと共に独島を訪問しようと韓国に入国をした。

これらが撮影した動画を見ると、鈴木は少女像に杭を縛る前にカメラを見て、「大使館すぐ目の前にに慰安婦像、売春婦像がある。撤去しなければならない」と主張した。動画には当時警備に立った警察が杭を片付ける様子しばらく見えたが、最後までこれらの行為を阻止しなかった。鈴木はブログに、「前日に下調べをした時は警備が厳重で撮影も禁止だったが、(蛮行当日朝の)7時30分に大使館の前に警察があるが、売春婦像の警備は無い」と書いた。

これらは去る18日、ソウル・麻浦区城山洞の『戦争と女性人権博物館』にも同じ杭を打った。この博物館は日帝の蛮行を告発して慰安婦ハルモニたちを称えるために去る5月にオープンした。鈴木は自分のブログに、「売春婦の銅像の撤去と売春婦博物館の解体まで、日本大使館は撤収しなければならない」とし、「半年のうちに二つの反日の象徴をソウル市内に建てた韓国の行動は無礼極まりない」と主張した。 鈴木は 「日本大使館に『竹島の碑』を贈呈したが受け取らなかった」と大使館にも杭を渡そうと思ったと明かした.

挺身隊問題対策協議会のユン・ミヒャン代表は、「これらが杭3本を持って来て、一つは博物館の壁面に打ち込み<引用者:写真を見ると壁に立てかけてあっただけ>、もう一つは少女像の足に縛りつけた」とし、「残りの一つを日本大使館に渡そうとしたが、失敗したと思われる」と話した。ユン代表は、「40代の男が主導的な行動を取り、 20代の男が撮影をした」とし、「自分たちは誇らしい行為だと思っているが、これらが道徳的にも歴史的にもどれほど無知なのか確認出来る事だ」と批判した。

博物館側は現在、警察に正式に捜査を依頼している状況。麻浦警察署の関係者は、「監視カメラの映像を分析した結果、洋服を着た男2人が杭のような物を持って歩く場面があった」とし、「約2時間後に博物館の壁面に白い杭1本が打ち込まれているのを帰宅する職員らが発見した」と話した。この関係者は、「少女像に杭を縛った行為は財物損壊などの疑いの適用が可能だが、外交的に近付かなければならない問題で検討して見なければならない」と明らかにした。財物損壊罪は必ず物理的な毀損を加えなくても、対象物に落書きをしたり掲示物を附着するなど、その効用を害する行為だけでも成立する。

NAVER 2012.6.22
自分たちは毎週こんな事をやっているのだが・・・

追記: 産経の黒田記者が同じような事を言ってる。曰く、「韓国マスコミは『テロ』『蛮行』などと大げさに非難し取り締まりを訴えているが、日本大使館前の慰安婦像自体が無許可施設であることには一切触れていない」

慰安婦像に抗議の日本人が話題に 韓国マスコミが興奮

【ソウル=黒田勝弘】韓国の反日団体がソウルの日本大使館前に不法設置した“慰安婦記念像”に対する日本人の抗議行動が話題になっている。韓国マスコミは22日、日本の右翼団体のメンバーとみられる男性が「竹島は日本の領土(日本語では『竹島は日本固有の領土』)」と書かれた木製のくいを慰安婦像に立てかけ韓国を非難する姿を、テレビのトップニュースなどで大きく紹介した。

この男性は今週初め仲間と韓国を訪れ、日本大使館前や慰安婦記念館周辺などで抗議パフォーマンスを行い帰国。その映像をインターネットで紹介したため韓国マスコミの知るところとなった。

報道によると、男性は慰安婦を「売春婦」として「こんな像は大使館前から早く撤去されるべきだ。放置すれば世界各国にできてしまう」などと述べている。

韓国マスコミは「テロ」「蛮行」などと大げさに非難し取り締まりを訴えているが、日本大使館前の慰安婦像自体が無許可施設であることには一切触れていない。日本語とハングルで書かれた抗議のくいは大使館とは別の地域にある慰安婦記念館周辺で見つかった。

産経 2012.6.22
韓国SBSでも、このとおり


일 극우파 남성, 위안부 소녀상에 ‘말뚝 테러’


[한겨레] “다케시마는 일본땅” 적어…위안부 박물관에도 만행


참의원 선거 낙선인물…경찰 “재물손괴죄” 적용 가능


일본 극우파 남성들이 서울 종로구 중학동 일본대사관 앞 위안부 소녀상에 “다케시마(독도의 일본 이름)는 일본 땅”이라고 쓴 말뚝을 묶어놓고 동상을 모독하는 등 만행을 저질렀다.


21일 경찰과 한국정신대문제대책협의회의 설명을 종합하면, 일본 극우파 남성 2명이 지난 19일 일본대사관 앞 위안부 소녀상에 말뚝을 세운 뒤 끈으로 동여매고 사진을 찍었다. 이 말뚝은 90㎝ 정도 길이의 흰색 각목에 일장기 모양이 그려져 있고, 한국어와 일본어로 ‘다케시마는 일본 땅’이라고 적혀 있다.


이들은 일본으로 돌아가 블로그에 “서울의 위안부 상에 ‘다케시마의 비(碑)’를 전달했다”고 자랑하는 글을 남겨놓았다. 이 가운데 한명은 일본 극우파 활동가인 스즈키 노부유키(47)로 확인됐다. 스즈키는 ‘야스쿠니 신사 청소 봉사 자발적인 모임’ 대표를 지냈으며, 도쿄 참의원 선거에 출마했다 낙선한 인물이다. 2011년 8월 일본 자민당 의원들과 함께 독도를 방문하겠다며 한국에 입국하기도 했다.


이들이 찍은 동영상을 보면, 스즈키는 소녀상에 말뚝을 묶기 전 카메라를 쳐다보며 “대사관 바로 코앞에 위안부상, 매춘부상이 있다. 철거해야 한다”고 주장했다. 동영상에는 당시 경비를 서던 경찰이 말뚝을 치우는 모습이 잠시 보였지만, 끝까지 이들의 행위를 막지는 않았다. 스즈키는 블로그에 “전날 예비조사를 했을 때는 경계가 엄중하고 촬영도 금지했는데, (만행 당일 아침) 7시30분 대사관 앞에는 경찰이 있지만, 매춘부상의 경비가 없다”고 적었다.


이들은 지난 18일 서울 마포구 성산동 ‘전쟁과 여성 인권 박물관’에도 같은 말뚝을 박았다. 이 박물관은 일제의 만행을 고발하고 위안부 할머니들을 기리기 위해 지난 5월 문을 열었다. 스즈키는 자신의 블로그에 “매춘부 동상 철거와 매춘부 박물관 해체까지 일본대사관은 철수해야 한다”며 “반년 만에 두개의 반일 상징을 서울 시내에 세운 한국의 행동은 무례하기 짝이 없다”고 주장했다. 스즈키는 “일본대사관에 ‘다케시마의 비’를 증정했지만 받지 않았다”며 대사관에도 말뚝을 전달하려 했다고 밝혔다.


윤미향 정신대문제대책협의회 대표는 “이들이 말뚝 3개를 갖고 와서 하나는 박물관 담벼락에 박아놓고, 다른 하나는 소녀상 다리에 묶어놨다”며 “나머지 하나를 일본대사관에 전달하려다 실패한 것으로 보인다”고 말했다. 윤 대표는 “40대 남자가 주도적으로 행위를 하고 20대 남자가 촬영을 했다”며 “자신들은 자랑스러운 행위라고 생각하는데, 이들이 도덕적으로나 역사적으로 얼마나 무지한지 확인해주는 일”이라고 비판했다.


박물관 쪽은 현재 경찰에 정식으로 수사를 의뢰한 상태다. 마포경찰서 관계자는 “시시티브이 영상을 분석한 결과, 양복 차림의 남자 두명이 말뚝으로 보이는 물건을 들고 가는 장면이 있었다”며 “약 2시간 뒤 박물관 담벼락에 하얀 말뚝 한 개가 박혀 있는 것을 퇴근하던 직원들이 발견했다”고 말했다. 이 관계자는 “소녀상에 말뚝을 묶은 행위는 재물손괴 등 혐의 적용이 가능하지만 외교적으로 접근해야 하는 문제라 검토해봐야 한다”고 밝혔다. 재물손괴죄는 꼭 물리적인 훼손을 가하지 않더라도, 대상물에 낙서를 하거나 게시물을 부착하는 등 그 효용을 해치는 행위만으로도 성립할 수 있다. 박기용 진명선 기자

慰安婦問題とナショナリズム



千戸洞(チョンホドン)、江東(カンドン)区民会館で開かれた日本軍慰安婦被害ハルモニと共にする「愛国キャンペーン」で参加者が模擬法廷をしている。

ZUM 2011.10.22

천호동 강동구민회관에서 열린 일본군 위안부 피해 할머님들과 함께하는 '나라사랑 캠페인'에서 참가자들이 모의법정을 하고 있다.

2012/06/21

人身売買年次報告書 加害国日本、被害者韓国人?


これだって、主語をわざと曖昧にすればどうなるか?加害国日本と被害民族朝鮮人という構図を作ることも可能。

ただし、このランキングは、純粋に国内の人権侵害の深刻度を反映したものではないといった指摘もある。要するに法整備その他の要素が反映された結果で、韓国やコロンビアは日本より上の最上位にランクされている。という事もあるのだろう、韓国でも(慰安婦問題も絡んで)反応は複雑であるようだ。

日本での人身売買 最大の外国人被害者は韓国人女性

【東京聯合ニュース】米国務省は20日までに発表した世界の人身売買の実態をまとめた年次報告書で、日本を昨年に引き続き、主要8カ国(G8)で唯一、人身売買の対策が不十分とされる上から2番目のランクに分類した。その日本で最大の被害者となっている外国人女性は韓国人だという。

人身売買の根絶を目指す民間非営利団体(NPO)のポラリスプロジェクトジャパンは20日、東京で記者会見を開き、具体的な被害事例を明らかにした。同団体は2005年にホットラインを設置し女性からの相談を受け付けている。これまでの約2500件の相談のうち、36%が日本人だが、次いで韓国人が29%と外国人では最多だ。フィリピン人が11%、タイ人が7%と集計された。

韓国人の多くが、簡単に稼げるというインターネットでの虚偽広告などを見て日本行きを決めた。日本で大学進学を希望していたが、売春組織に売られた女性もいるという。

ポラリスプロジェクトは20代前半の韓国人女性からの救助要請メッセージを公開した。女性は韓国人ブローカーにだまされ日本に渡り、東京の上野で売春を強要された。借金は膨らむ一方で、女性が住むアパートには監視カメラが設置されていた。昨年春に救助を求めた時、女性は骨盤腹膜炎で大量に出血しており、食事も取っておらず自力で起き上がれない状態だった。

ポラリスプロジェクト関係者は、「韓国は、多くの韓国人女性が日本で人権の死角に置かれているという事実を認識する必要がある」と指摘した。


日本で売春強要された韓国人女性 日韓ネット掲示板で波紋呼ぶ

19日、米国務省が発表した人身売買実態(TIP)報告書で、日本を「人身売買根絶の最低基準を満たさない国」に分類したことが、メディア各社によって報じられた。翌日、NPOポラリスプロジェクトジャパンの主催で行われた緊急メディアセミナーでは、日本における強制的な売春に苦しむ韓国人女性の実態を公開し、日韓のネット掲示板で波紋を呼んでいる。

韓国メディアによると被害女性の多くは「日本の男はマナーが良い。無理やり酒を飲む必要もなく、稼ぎは楽」という内容のネット広告がきっかけで日本に渡ることが多く、同セミナーでは、韓国人ブローカーに騙され日本に入国したある女性の事例も紹介された。

この女性は来日後、借金を理由に売春を強要され、さらに逃亡しないよう監視カメラ付きでの生活を余儀なくされたという。同NPOに救助を要請した際は、骨盤腹膜炎による出血で身動きもできない状態だったと、伝えている。

報道を受け、日本のネット掲示板では「韓国人同士の犯罪だろう。これ日本人関係なくね?」「かつての従軍慰安婦と同じ構造では?」など、様々な意見が寄せられた。

一方、韓国のネット掲示板には「日本を批判する前に自国民を売る連中を処罰すべき」「君らのせいで日本人は慰安婦被害者も娼婦とみなしている。我々に君らを保護する責任はない」など、ブローカーや女性側を批判する声が目立った。

変化に取り残された東郷和彦



自分は東郷和彦の考えに概ね賛成で来たし、アメリカの議員たちと話し合いを重ねた彼が一番アメリカでのこの問題の受け止められ方を理解していると思っている。しかし、ここに来て、少し考え方にズレが生じてきた。

「世界の潮流は...現在の視点から見ている。『自分の娘が慰安婦にされていたら』とのみ考える」

これは彼が著書の中でも主張して来たことで、基本的にはその通りだと思う。そして、それを理解できなかったデリカシーのない日本人が、事態を悪化させてきた。国際情報戦には勝つ為には「謙虚な姿勢の中から、真実を浮かび上がらす他の策はない」という東郷の主張にも賛成である(徹底的な再調査をして、英語で公開すればいい)。

しかし、アジア女性基金の延長上に新しい制度をつくる他ないというのはどうだろう?「道義的観点から謝罪と償いを行う」・・・韓国以外、どこの国もそんな事は要求していない。例えばフィリピンではこんな感じだ。その韓国政府も市民団体の圧力に押されてそう言わざるを得なくなっているだけで、時間が経てばガスは抜ける。

「今度は、政府の予算を使って償い金を払うことができるはず」・・・ここまで来ると、もうついて行けない。空襲被害者援護法や日本人慰安婦を差し置いて、いったい幾ら血税を特定のグループに流しこめば気が済むのか。おまけに挺対協は、そのお金を(自分たちの名前で)アフリカなどに配ると言っているのである(蝶々基金)。

先日の騒動で、慰安婦問題が再び海外から注目を集めた。「ニューヨークタイムズに...『慰安婦の碑、昔からの憎しみを深める』と題して大々的に報道された。...全米のジェンダー活動家、人権擁護派、そして日本関係者の間に、本件は再び知れ渡ることとなった」「アメリカの友人たちは...『慰安婦の真実』の広告が、収まりかけていた火種を爆発させ、結局下院の決議に突き進んでいった経緯を思い返しているようである。彼らは、『なぜ同じ間違いをくりかえすのか』と、日本関係者の対応に絶望感を隠していない」と東郷は言う。

説得には(良い)材料が不可欠
07年より状況は好転しているはず

日本人は自ら墓穴を掘っているという印象は確かにある。しかし、ジャパン・プローブのコメント欄に見られたように、少しずつだが状況は変化している。東郷が2007年に説得に使った理屈は古い。大きいのは、2007年以降、欧米(豪)を拠点に活動している学者らによって英語で書かれた慰安婦騒動に批判的な本が複数発売されているという事実。こういった本は、国際社会の理解を得る上で武器になるはずだ。東郷はその辺を織り込んで考え直した方がいい。

2007年まで東郷の分析は正確だった。しかし今は時代の変化について行けていない。


2012年、日本をとりまく各国は政権交代の年であり、台頭する中国とアジア太平洋に軸足を移しつつあるアメリカとの間で、日本外交は厳しいかじ取りを迫られる。


その中で、近隣国として地政学的条件を同じくし、民主主義・市場経済・ポップカルチャーを共有する韓国ほど今、日本が連携すべき国はない。歴史問題はあっても、李明博政権との間で、日韓両国は共通の絆を求めて努力してきた。

その両国関係に、慰安婦問題をめぐって異変がおきている。2011年8月、韓国憲法裁判所から、韓国政府は慰安婦の権利をまもっていないという判決がでた。12月18日に京都で行われた日韓首脳会談で、李明博大統領は全面的に本件を提起、首脳会談は緊迫した。北朝鮮の金正日総書記の死去によって本件は日本のマスコミから消えたが、事態の深刻さは深まっている

慰安婦問題の発端はすぐれて、日韓問題であった。20年前、冷戦後の新世界の中で、元慰安婦が謝罪と償いを求めて発言を始め、金永三大統領が宮澤喜一総理に問題を提起した。日本側は、1993年河野談話により謝罪し、「アジア女性基金」の償いの活動を誠意をもって行った。

しかし、1965年の日韓正常化の際、戦争に関するすべての問題は法的に決着積みという立場をとっていた日本政府は、償い金は民間拠出とした。韓国側は、日本が法的責任をとっていないとして、和解を拒否、問題は決着しなかった。

1990年代後半から舞台は国連の人権委員会における日本批判と、アメリカの国内での謝罪要求に移った。2007年安倍総理の「狭義の強制性はなかった」という発言がアメリカで大問題となり、ついに、下院本会議の日本非難決議となった。

それから4年、国際場裏で鎮静化していたかに見えた問題が、再び韓国で爆発したのである。

私は、アジア女性基金に基づく償いを受け入れようとした一部慰安婦を、国賊扱いした韓国側のやり方に強い批判をもっている。

けれども、欧米を中心とする世界の潮流は、慰安婦制度を当時の視点からではなく、「女性の尊厳」という現在の視点から見ている。「自分の娘が慰安婦にされていたら」とのみ考える。

アメリカでは今、在米韓国人により、慰安婦問題とユダヤ人虐殺をしたナチスのホロコーストは同質であるという運動が始まっている。韓国では大きく報道されているこの動きは、日本のマスコミでほとんど報道すらされない。

もとより、慰安婦制度は、「レイプ・センター」でもなければ、ましてや、ホロコーストではない。だが、国際的情報戦には勝たねばならない。そのためには、謙虚な姿勢の中から、真実を浮かび上がらす他の策はない。

解決の道筋は、一つしかないと思う。「アジア女性基金」の延長上に新しい制度をつくる。日本政府は道義的観点から謝罪と償いを行う。2007年の最高裁判決で日本の法廷では慰安婦問題を有罪にしないという判例がでている。日本政府は、今度は、政府の予算を使って償い金を払うことができるはずである。

(2012年1月30日『京都新聞夕刊』掲載)

<現在の視座から>

またたく間に半年近い時間が流れる中、事態は、更に悪い方向に流れているように見える。
まず日韓間の話し合いは、一向に進展しない。少なくとも、そう報道されている。

5月13日、北京で開催された日中韓首脳会議の際に開かれた野田総理と李明博大統領との会談で、進展は伝えられなかった。総理が「大統領と知恵をしぼっていきたい」と発言したと報ぜられ(産経新聞、5月14日)、「双方とも腫物に触るように深い議論を避けた」と論評されたのみである(朝日新聞、5月16日)。

一方アメリカでは、ひと騒ぎ持ち上がってしまった。

ニュージャージー州パリセイズパーク市の図書館横に、「日本帝国軍部に拉致された20万以上の女性を悼む」という慰安婦の碑が建てられた。2010年秋のことである。ところが本年5月1日、日本のニューヨーク総領事が市長を訪問、河野談話による日本政府の立場を説明、桜の寄贈などについて述べたあと、やんわりとこの碑の撤去を要請。「耳をうたがった」市の側は、これを拒否。5月6日には、自民党の議員4名が同市を訪問、明確に碑の撤去を要請、市の側は拒否。日本では、朝日、産経などが地味に扱っているこの件は、5月18日ニューヨークタイムズに写真入りで「慰安婦の碑、昔からの憎しみを深める」と題して大々的に報道された。いまや全米に、少なくとも、全米のジェンダー活動家、人権擁護派、そして日本関係者の間に、本件は再び知れ渡ることとなった。

この問題について何度も議論をしてきた私のアメリカの友人たちは、2007年「狭義の強制性なし」との安倍総理発言で全米の世論が硬化したあと、ワシントンポストに掲載された「慰安婦の真実」の広告が、収まりかけていた火種を爆発させ、結局下院の決議に突き進んでいった経緯を思い返しているようである。彼らは、「なぜ同じ間違いをくりかえすのか」と、日本関係者の対応に絶望感を隠していない。

5月の日韓首脳会談で、外務省の知恵者が何も策を講じていなかったとは、いささか信じがたいことである。決して事前に外にリークすることなく、水面下で日韓の話し合いが進捗し、合意に至ることを願うのみである。

魚の目 2012.6.20

2012/06/20

遊女を見下さなかった日本人



江戸時代の日本では娼婦は蔑視される存在ではなかったという。なぜなら、彼女たちは本人の意志に関わりなく身売りされてきた娘たちだったからである。彼女たちの境遇を知る人々は、遊女に同情することはあっても見下すことはなかった(まったく無かったわけではないだろうが)。

江戸の下半身事情」によれば、浮世風呂のような当時の小説では、姑が普通に嫁が玄人上がりであることをご近所に話していたり、自分は元商売女だと啖呵を切る女性が登場する。あるいは、見栄を張って元遊女を詐称する女まで出てくる。オランダ人医師ポンペは、当時の日本の様子をこのように記録している。

「貧しい両親たちは自分の若い娘を、しかも大変幼い年端もゆかぬ時期に公認の遊女屋に売るのである。ときには五歳から六歳ぐらいのこともある[...]ヨーロッパでは個人が自分で売春するのであって、だからこそ本人が社会から蔑視されねばならない。日本では全然本人の罪ではない」(日本滞在見聞記)

そんな社会であったから、女たちも遊女であった自分の経歴を恥じる必要はなかったのである。それよりだいぶ時代が下って登場したのが慰安婦である。だが、当時もまだ貧しい家の娘が親に売られ、あるいは親を助ける為に自ら苦界に身を沈めていた。

文化13年(1816年)の世事見聞録には、このように書かれているという。「みな親の艱難によって出るなり。国々の内にも越中(富山)・越後(新潟)・出羽(山形)辺より多くでるなり。わづか三両か五両の金子に詰まりて売るという」

先の大戦では内地の貧しい地方だけでなく、朝鮮半島からも貧しい家庭の娘が慰安婦として戦地へ行っていた。やはり、どんな理由があろうと元慰安婦を蔑んではいけないのだろう。

慰安婦の多くは(当時の日本人の大多数同様)大なり小なり苦労を経験した。慰安婦の中には謙虚な人もいるし、自分の体験を正直に語っていた人もいる。しかし、運動家たちは自分たちに都合のいい慰安婦「被害者」だけを前面に出す(この事は、先日紹介した外国人も指摘している)。慰安婦の中には目立ちたがり屋や虚言癖のある者もいるが(彼女たちも所詮普通の人間だと言ったのは、ナヌムの家でボランティアをしていた村山一兵である)、語り部として利用するのに相応しいモデル被害者(上野千鶴子「慰安婦問題という問い」)に作り変えられたお婆さんたちだから、怒りの矛先を向けるとすれば、彼女たちの後ろにいる運動家たちに対してだろう。

「友軍が負けて悔しかった」 ペ・ポンギは
日本に対し何ら敵意を持っていなかった

友軍(日本軍)が負けて悔しかったと語っていたペ・ポンギは運動の同志(誰の言葉か失念)として生まれ変わり、兵隊を戦友と呼んでいたソン・シンドは、裁判闘争の象徴にされてしまった。彼女たちに罵声を浴びせるような行為は日本人らしくないし、現在では、脅迫によって歴史的事実を隠蔽しようとする日本の歴史修正主義として世界に喧伝されている。慰安婦に対して同情的な元兵士も少なくないのである(金子安次などのケースは、そこを運動家に上手く利用された)。

参考: 江戸の下半身事情 永井義男

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2012/06/19

もう少し踏み込めないか、週間ニューヨーク生活



週間NY生活はたぶん、日系人ではなく、ニューヨーク在住の日本人が読む新聞なのだろう。実際現地に住んでいる日本人の何パーセントが読んでいるのかは分からない。

慰安婦騒動が海外に波及していく過程で明らかになったのは、日系人があまりにもこの問題に無知であるということである。90年代に持ち上がり、当初は海外では殆ど知られていなかったので、これはいたし方ないのだろうが、日系人が一緒になって対日デモに参加しただけでなく、なんとアメリカの議会に対日非難決議を採択させた中心的人物の一人が日系人であったというのは、この問題を韓国(系)に置き換えてみれば考えられない話だろう。カナダでは日系人がトロントアルファの関係者を含むアジア系人々と天皇に公開書簡を送る事態にまで発展した。

せめて渡米して日の浅い日本人ぐらいは、慰安婦問題について最低限の知識があって欲しいと思うが、サンダース宮松敬子の例を見ても分かるように、実際はなんとも頼りない。韓国系の人々が本国(?)の政治的主張(日本軍性奴隷問題の他、東海、独島問題 etc)を熱心に代弁しているのに対し、日系人はチンプンカンプンの状態に置かれている。もちろん日系人が日本国の代弁をする必要はないのだが、KAVCなどの政治運動をポカンと眺めているだけ、というのは何とも寂しい限りである。

そんなわけで、現地紙である週間NY生活にも頑張ってもらいたいところだが、慰安婦騒動の背景については何も説明されていない(これは実は日本の新聞も同じ)。これでは読者も何が問題になっているのか分からないだろう。現地にありながら、独自の情報がないのも残念である(以下、強調は引用者)。

オバマ政権に対し、ニュージャージー州パリセイズパーク市の公立図書館脇に設置されている従軍慰安婦碑の撤去を求めるとともに、日本人に対しての慰安婦に関係する国際的なあらゆる嫌がらせを支援しないようにとの請願が5月10日、ホワイトハウスのホームページにある「ウィ・ザ・ピープル/ユア・ボイス・イン・アワ・ガバメント」に投稿された。

6月9日までに請願書として受理されるために必要な2万5000人の署名が6月4日、2万6973件に達し、ホワイトハウスへの請願書が正式に受理される条件を満たした。

同碑をめぐっては5月1日、廣木重之ニューヨーク総領事と職員の2人が同市のジェームズ・ロトゥンド市長を訪れ、軍関与を認め「お詫びと反省」を表明した1993年の河野洋平官房長官(当時)の談話などを読み上げ、日本政府の対応に理解を求めたうえで、碑の撤去を求めたが、同じ席で桜寄贈100年に関連した植樹の話を提案したことから米側に「交換条件」と誤解されニューヨークタイムズ紙に批判的な記事が掲載されるなど物議を醸している。

在留邦人を含めた日本人が署名運動を開始したことで日米韓市民の間で今後関心が高まっていくものとみられる。

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今回の署名運動を知って碑の撤去を求める請願書に署名したニューヨーク在住の榎田和久さん(59)は「署名した人の意識も高く、こうして請願書として成立した。大統領にちゃんと見てもらえるか、そこのところまでは分からないが、こういう一般市民の声や意見を取り上げてくれるチャンネルがホワイトハウスにあることはとてもよかった」と話す。

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ニュージャージー州パリセイズパーク市の公立図書館脇に設置されている旧日本軍の従軍慰安婦の記念碑をめぐり、撤去を求める日本側と市長側の話し合いが5月に2度にわたり持たれたが、進展はないままに終わっている。

記念碑は「韓国系米国人有権者評議会」の後押しで2010年10月に設置されたもので、碑には、「1930年代から1945年に20万人以上の女性や少女が日本帝国の政府軍によって従軍慰安婦として拉致され、誰もが認めざるを得ない人権侵害を受けた。人道に対する罪を決して忘れないようにしよう」などと書かれている。また日本兵の足元で女性がうずくまっている絵が描かれている

5月1日に廣木重之ニューヨーク総領事と職員の2人が同市のジェームズ・ロトゥンド市長を訪れ、軍関与を認め「おわびと反省」を表明した1993年の河野洋平官房長官(当時)の談話などを読み上げ、日本政府の対応に理解を求めたうえで、碑の撤去を求めた。

同じ席で桜の木の寄贈と書籍の寄贈の提案がなされたが市側はこれを「交換条件」と受け取り反発、ニューヨークタイムズ紙によれば、韓国系のジェイソン・キム副市長は「耳を疑った。クレイジーのように血が沸き立った」という。市側は要請を断った。同紙によればNY総領事館は「交換条件として提示していない」と否定している。

5月6日には古屋圭司氏ら4人の自民党の国会議員が同市を訪れ、慰安所は軍ではなく外部の業者が設置したものであるなど碑文に書かれた内容は事実ではないとして市長に撤去を要請した。これに対し市長は「来てもらったことに感謝するが、われわれはそれ(事実ではないという見方)は取らない」と撤去を断った。

パリセイズパーク市はフォートリーの西隣りに位置し行政区分としてはバーゲン郡の区。2010年の国勢調査によれば人口19622人のうち韓国系が52%を占める。

週間NY生活 2012号[BU]

関連エントリー:

廣木総領事と慰安婦の碑騒動を報じたニューヨーク・タイムズ
オバマ大統領に慰安婦の碑の撤去を求めるの請願

米国に第2番の慰安婦碑 (アイゼンハワー公園)


米国内に2番目の慰安婦記念碑を設置

日本軍慰安婦問題で韓国と日本の間の対立が解決されない中、米国内に第2の従軍慰安婦記念碑が建てられた。

ニューヨーク州ナッソーカウンティのアイゼンハワーパーク内のベテランズ(軍人)・メモリアルに16日に、これまで在米韓国人社会が秘密裏に準備してきた従軍慰安婦記念碑が韓国から到着し建てられた。記念碑は従軍慰安婦犠牲者の苦痛と壮絶さ、そして彼らが流した血を象徴するため赤い花崗岩で作られた。記念碑の碑文には20万人の少女が日本軍の「性的奴隷」とするために強制的に拉致され、こうした卑劣な犯罪は絶対忘れないというメッセージを入れている。

韓米公共政策委員会など在米韓国人団体は日本側の妨害工作を懸念しすべてを秘密裏に推進し、通常2年かかる記念碑設置許諾、場所選定、記念碑委員会承認、図案と製作、公園局設置許可証発行、設置の過程を2週間半で終えた。除幕式は20日にカン・ウンテ光州市長の米国訪問に合わせて開かれる。

2012/06/18

ユン 「慰安婦博物館に日本の右翼がイタズラ」



挺対協のユン・ミヒャンが慰安婦博物館の前に日本の「右翼」が変な杭?を立てて行ったと怒ってる。悪者が、とか毒づいているけど、日本大使館の前に当てつけの碑を建てておいて、よく言う。

이 나쁜놈의 일본 우익놈 새끼들이 우리 박물관에 세워놓고 갔습니다. 나쁜놈의 새끼들...

twitter 2012.6.18

追記: この杭には「竹島は日本固有の領土」と書かれているらしい。置いて行ったのは維新政党新風のメンバーで、日本大使館前の慰安婦像にも同じ物をくくりつけて行ったらしい。だんだん、どっちもどっちになって来た。



ソウルの街中に売春婦が多いことも指摘している。


続報: 挺対協側は正式に警察に捜査依頼を出すことにしたらしい。・・・一番上の写真のような状況で、いったい何の罪に問えるんだろう?

慰安婦博物館の前に「竹島は日本領土」の杭

日本軍慰安婦被害女性のために先月開館した博物館の前で、「竹島は日本固有の領土」と書かれた杭が見つかった。3月に駐日韓国大使館の前で発見された杭と似ている点から、日本極右団体の仕業と推定される。

「戦争と女性人権博物館」側によると、18日午後、ソウル麻浦区城山洞(マポグ・ソンサンドン)の博物館入口から20メートル離れた地点で杭が見つかった。長さ90センチほどの杭には、韓国語と日本語で、竹島、すなわち独島(ドクト)は日本の領土と書かれていた。

当時、博物館は休館日だったため、通行人は少なかった。杭は退勤する職員が発見した。博物館のキム・ドンヒ事務局長は「当時、日本人と見られる40代と20代の男2人が長さ150センチほどの箱2つを持って訪ねてきた」とし「休館日だったので、職員が名刺を置いて行くように言ったが、応じなかった」と話した。

この2人は博物館に行く前、道に迷い、集配人に道を尋ねたりもした。集配人のキムさんは「日本人だったが、博物館のことが書かれた印刷物を見せながら位置を尋ねてきた」と話した。

周辺の防犯カメラにはスーツ姿の2人の男がリュックサックのような箱2つを担いでタクシーを降りた後、博物館がある路地に消える場面が映っていた。その2時間後、杭が博物館の職員に発見された。

現在としては問題の日本人が杭を立てた可能性が高い。しかし確実な目撃者はいない。問題の杭は、3月に東京の韓国大使館前で見つかった杭と大きさと形が似ているという点も確認された。当時の杭は日本の反韓極右団体「在日特権を許さない市民の会」が立てたものだった。博物館の杭もこの団体の仕業と確認される場合、波紋が予想される。博物館側は警察に公式に捜査を依頼する方針だ。

韓国人留学生に泣いて謝った日本人留学生



このエピソードを読んだ時、アメリカで日本の(教科書から消された)歴史問題をテーマにしたドキュメンタリーを撮った泉谷明子の事を思い出した。韓国メディアに、(私たち)日本人が歴史を正しく習う時までもう少し待って下さいと懇願した彼女は、道上の話に出てくるナイーブな女子留学生に似ている。彼女に対し「反日」「在日」といったレッテルを貼ろうとした人もいたが、彼女も単に純真だったに過ぎない。

泉谷明子も、日本が「何をし、何をしなかった」のかを学校で学ぶ機会がなかった。だから自分のドキュメンタリーに「沈黙の恥(Silent Shame)」というタイトルをつけたのだろう。彼女は、日本が何をしたかについて教わって来なかったことにショックを受けたが、実は日本が何をしなかったかについても教育されていなかった。でなければ、トロントアルファのような団体に利用されるようなことはなかったろう。

こういうわけだから、自分は慰安婦を子供に教えることには賛成である。その時は、道上の言うように「何をし、何をしなかったのか」を洗いざらい教えるべきだ。もっと言えば、慰安婦だけでなく慰安婦騒動についても教えるべきだ。これからアジアとの交流は前にも増して盛んになる。子供たちが、隣国の人々と交わる機会も多くなる。その時にこういったナイーブな子供を作らぬように、子供に抗体を作ってやる必要がある。

泉谷明子も、日本が「何をし、
何をしなかったか」学ばず海外に出た

道上尚史はソウル駐在も経験した元外交官。韓国では現地の人々と議論し、一時嫌韓になりかけながらも、著名人と意見を交換したり新聞に自分の意見を投書した人。頑なな日本の保守派も批判しているが、日本の「良心派」にも苦言を呈している。

以下は、道上と保守派の論客との対話からの抜粋。強調は、いつものように引用者。

自国の歴史に「臭いものにふた」をしてはいけない。それは誤ったやり方だ。

アメリカでのことだが、韓国の留学生が日本の植民地支配、非人道的行為を口を極めて告発したら、日本の女子学生は「全然知らなかった、ごめんなさい」と泣いてあやまり、アメリカ人から見て異様だったという。先生はこれでよいと思われるか。自国の歴史の誇らしい面、否定的な面の双方をしっかり教え、きちんと説明できる青年を育てる必要がある。

[...]A先生との対話で、泣くばかりだった留学生の例をあげた。この女性は、日本がどれだけ悪いことをしたのかしなかったのか、何も教わっていなかった。歴史認識などという大層なものでなく、常識的な基礎知識があれば、泣くのでも怒るのでもなく、きちんと落ち着いて説明できるはずだ。「ナチスよりもひどい、世界史上最悪の残虐な日本は、今も韓国侵略を狙い軍国化を進めている」云々の、よくある乱暴な決めつけには、さすがに一言述べるべきでもあろう。


おまけ: 良心派に対する批判だけを紹介するのはフェアではないかもしれないが(道上は、良心派を全否定しているわけではない)・・・。

著作でもシンポジウムでも、韓国人の、誤解や無知に基づく日本批判、自国の事情に無反省で相手のみを批判する姿勢に対し、日本の「進歩的な良心派」は説明をせず、反問や批判をしなかった。[...]韓国の日本への大変な誤解、無知を修正するどころか、定着拡大させた。[...]ひどい場合は、自己を邪悪な古い日本と戦う正義とみなし、自分も日本の一部であることを忘れ[...]近年の「嫌韓論」は、かかる不幸な背景のなかで生まれた(もちろん、良心派が唯一の理由ではないが)。

慰安婦「伝説」について反論することは未来指向の日韓関係の為にも大切である。何をし、何をしなかったか。そのどちらか一方だけ教えてもバランスの取れた人間にはならないし、そういう人間に日韓関係を委ねるわけにはいかない。

2012/06/17

5年内に慰安婦問題の国際常識が変わる?



日本人(主にメディア)がこの問題に関心を失っている間に、海外ではかなり歪んだ日本軍慰安婦像が定着しつつあるという事を訴えたくてブログなどを始めたわけだが、最近は慰安婦写真展が中止に追い込まれたりと過剰反応が見られ、2007年の時と同じようにこれが国際的なイメージダウンに繋がりつつある(海外のメディアにも取り上げられている)。これは慰安婦問題懐疑派のフラストレーションから来てる部分もあるだろう。

そこで、「慰安婦の強制連行」は世界の常識というのは否定のしようがないにしても、ごく一部にしろ、そういった見方に対する疑問の声が外国人の中からも上がって来た、そして変化の兆候もあるのだという事を、この際お知らせしておいた方がいいと思う。

歴史あるジャパン・タイムズが慰安婦騒動を煽る一翼を担ってきたのに対し、無名の外国人たちが作るニュースブログ、ジャパン・プローブは、曇りなき眼でこの問題を論評してきた。偏見に満ちたコメントも寄せられるが、コメント欄の常連がこれをやり込めている。原発報道に関しても、捕鯨問題に対しても、記者や常連の批判の矛先は偏見に満ちた海外メディア(+ジャパン・タイムズ)に向けられることの方が多い。

慰安婦問題に懐疑的な人々は、ジャパン・プローブの常連の言うJapan hater(嫌日厨)相手に感情的になり「どっちもどっち」と思われる代わりに、こういった理解者を増やして行く努力をすべきだろう。最初は記事の本文を紹介する積りだったが、Grayというハンドルネームのコメントが良くまとまっており、ここまで理解しているのかと感心させられたので、こちらを紹介することにした。文の内容から日本在住らしい。

こういった冷静なコメントは5年前にも見られたが、以前見られたものよりも踏み込んでいる。強制連行の誤解がどのように生じたか、吉田清治の詐話や挺身隊との混同、そしてこの騒動を焚きつけたのが実は日本自身の左翼(Japan's own left wing)であったことも彼は承知している。米軍や韓国軍がまったく同じシステム(The exact same comfort system)を利用した事にも触れている。

こうした嘘を「粉砕する事は容易だったにも関わらず」「ここまで大きくなったのは、日本のメディア、学会や政治家の非力さの証」と言う彼の意見には考えさせられる。韓国には北のシンパがいるし、アメリカには911は政府の自作自演と主張する人々がいる。しかし、反体制派の嘘が国際常識になることを阻止できなかった日本政府のケースは、外国人の目から見ても、やはり異常なのだろうか?こういう指摘は、呉善花などアジア系の論者の中からはこれまでにも出ていた(呉善花:「日本の左翼活動家たちが、韓国の反日感情に同調、火に油を注いでさらなる反日を煽っている」)。しかし欧米人(という確証はないが)から、ここまで踏み込んだ分析を聞いた記憶はない。

彼/彼女はC・サラ・ソーの「The Comfort Women」を推薦しているが、ユキ・タナカ(田中利幸)の近著も良い本だと言っている。どの本か分からないが、最近発売された本だとすれば、これ(Beyond Victor's Justice? The Tokyo War Crimes Trial Revisited)の事だろうか?



更に感心するのは、Grayがサラ・ソーやユキ・タナカが賠償派の一員(日本国内のいわゆる強制連行派とつるんでいたわけではないだろうが)としてスタートした為に、未だにそこから脱却し切れず苦しんでいるらしいことも見て取っている。両者の著書を実際に読んだわけではないので、断言は出来ないが、さもありなんという気はする。

Grayも言うように、英語によるアカデミックな仕事が不足しているのが一番大きい。しかし日本政府ももう少し何か出来るはずである。Grayは1~5年以内に慰安婦問題に対する国際常識は大きく変わると見ているが、自分はそこまで楽観的ではない。それでも最終的には真実が勝つのだろう。だから、あまり感情的にこの問題で反発して欲しくない。もともとはJapan's own left wingが焚きつけた問題だと思えば、隣国に対する罵詈雑言も抑えられるだろう。汚い言葉で罵っても日本は決して同情されないし、理解者は増えない。


この問題に対する一般的あるいは学術的情報の不足は、歴史が主要国の圧倒的なパワーによって書き換えられることの完璧なサンプルだ。このケースで真におっかないのは、背後にあって慰安婦運動を突き動かした大部分が日本自身の左翼だったということだ。僕のこのテーマに関する研究はつい最近始まったばかりで、人身売買の分野から入った。この問題を勉強するまで、僕は何年にも渡り「事実」を知っている積りで安倍<引用者注:安倍晋三元首相>や他の否定者たちを敬遠していた。だけど、彼らの主張と文書資料の方が補償派の物より遥かに説得力があることに気づくまで時間はかからなかった。率直に言って、あまたの嘘を粉砕する事は容易だったにも関わらずこの問題が反撃も受けずにここまで大きくなったのは、日本のメディア、学会や政治家の非力さの証だ。

簡単な例をいくつか:

上の記事<引用者注:ニュージャージー州に建られてた慰安婦の碑の撤去騒動に関するニューヨーク・タイムズ紙の記事では依然として吉見<引用者注:吉見義明>の4から20万人という推定値の上端を数値として使っている。今ではこの推定の最大値はあまりに大きすぎことが明白になり、運動家たちでさえ5万人前後の値を支持している。

これは女性の総数で、慰安婦の多くが朝鮮人であったことを示す文書資料はないにも関わらず、しばしばそのように語られている。そうであった可能性も十分あるが、それを知る由もない。しかし、初期には日本人女性が彼女たちに数で勝ったことを示す文書の証拠があるし、中国のいくつかの場所では日本人女性の方が遥かに普通だった。
日本人と韓国人の研究者はとっくに吉田<引用者注:吉田清治をソースとして使用することを諦めている。彼が強制連行説<引用者注: forced recruitment/強制動員>の原因だ(つまり性奴隷制度説の元祖)であるが、彼の「回顧録」はデタラメだった。

女性たちの証言は多くの場合自己矛盾しているか、虚偽であることが明白だったり、明らかに想像を超えて誇張されている。何人かの元慰安婦は、ほとんどの女性が売春婦としての自発的な参加者だったと証言した(当然このような証言は運動家たちに取り上げられない)。

「軍」慰安システムは、戦前戦後数十年に渡って日本と朝鮮で広く見られた(合法的な)年季売春(実際には、年季労働が一般的)の慣習と同じだった。決して軍の発明ではなく、日本軍を批判のターゲットにするネタとなるべきものではなかった。軍は、しばしば家族によって売春業に売られた貧しい家庭の女性を確かに搾取はした。しかしながら、これは(今日でも、どこの貧しい国でもよく見られる)深刻な社会問題ではあっても、奴隷制とは全然違う

このシステムは慰安婦たちにとてもよい給料を払った。どのような難儀が持ち上がったかは、慰安婦たちが置かれた地域の戦時下の状況次第だった。ある者たちは比較的ぜいたくな生活をし、他の者たちは厳しい環境で生活していた。多くの者が勤務中に莫大な額の財産を作った。彼女たちの生活を文章にした最初の女性たちの一人は、殆どの者<?>戦時中のことの方が甘い思い出で、戦争が終わってからの扱いの方がもっと辛く感じると振り返った。

慰安システムは、しばしば少女や若い女性を工場労働者として使用した女子挺身隊と関連づけられる。いかなる研究者もそれらはまったく関連がないと認識しているにも関わらず、しばしば日本人が若い女性を徴用したという主張に利用されている(実際徴用は行われたが、イギリスの場合と同じく徴用工だった)。

まったく同じシステムがアメリカ兵たちによって戦後の日本で、そしてアメリカと国連や韓国の兵士たちによって韓国で利用された

歴史記録の歪曲や他の国々の軍用売春について、僕は文字通り数百ページに渡って語ることが出来るが、ジェームズ<引用者注:ジャパン・プローブの執筆者の一人。慰安婦騒動について日本側に同情的な記事を以前にも書いている>のように、この問題の国際的なプレゼンテーションのされように同意しない人々ですら、まるで突っ込みが足りないとだけ言っておこう。この問題がまともに浮上した1991年以来、非常にゆっくりではあるが、現行の議論や関連するデータに関する正しい批評的検証の方向に着実な変化があった。どうやら1から5年以内にこの問題についての<引用者注:国際社会の?>一般的な理解は大きな変化を迎えると思われる。これは日本の歴史修正主義の所為ではなく、大部分が神話に過ぎない事柄について日本に謝罪を要求する韓国と中国のデマゴーグにより正しい和解が邪魔されることを防ぐ意味で、起こるべくして起こる変化なのだ。

この問題についてニュースから知り得た範囲でしか知らない人はいろいろ言いたいだろうが、残念ながらもう少し洗練された学術的研究がこの問題に関してなされるまでは、相当な時間を入手可能な文書資料の読み込みに費やさない限り、学術的見解は述べられない(学術的でない知的なコメントも不可能という意味ではない。まだ十分<引用者注:英語で?>文書化されていない高度に関連性のある情報があまりにも存在するという意味)。僕は日本でかなりの数の自称、この問題のエキスパート、に会ったが、彼らの知識は慰安<婦>賠償運動の提供する知識の枠に嵌っていたり、あまりにも頑なで賠償運動に沿った方向でしか議論が出来ない人達だった。現時点では、2009年発売のサラ・ソーのThe Comfort Womenがこの問題について書かれた一番いい本だが(ユキ・タナカの一番新しい本もいい)、両者とも確固な賠償派の一員としてこの問題について書き始めたことを未だに重く引きずり、この問題を歴史と政治の文脈の中で語るという必須のことが出来ずに苦しんでいる

Japan Probe コメント欄(投稿者:Gray)

The lack of either general or academic knowledge on this subject is a perfect example of the frightening power of history to be rewritten by conquering nations. The truly thing is that in this case the impetus behind the comfort women movement was largely Japan's own left wing. My own study of the topic began only recently and came from the field of human trafficking, before studying the issue I had known the 'facts' for years and loathed Abe and the other deniers.It didn't take long to realise though that their arguements and documentary evidence were far stronger than those of the comfort redress movement. It is frankly a testatment to the weakness of Japan's media, academia and politicians that the issue was allowed to grow so large without and counter-attack, something which should have easily shredded the numerous faselhoods that have arisen.


A few short examples:


The above article continues to use the upper end of Yoshimi's 40-200,000 estimate for figures. Since then it has become quite clear the upper estimate was highly unlikley and even activists support a figure around the 50,000 mark.


This figure is for all women and there is no documentary evidence to suggest the majority of women were Korean and yet this is the way it is constantly portrayed. They may well have been, we have no way of knowing, but there is documentary evidence that shows in the early stages Japanese women outnumbered them and in parts of China Japanese women were also far more common.


Japanese and Korean academics have long given up use of Yoshida as a source. He was the origin of claims of forced recruitment (and thus the original cliam of sexual slavery) but his 'memoirs' were falsified.


The testimony of the women is in many case either self-contradictory, demonstrably false or clearly exaggerated beyond belief. Some former women have testified that most of the women were willing participants in prostitution (clearly such testimonies were not highlighted by activists)


The 'military' comfort system was identical in practice to the (legal) system of indentured prostitution (in fact, labor in general) that was widespread in Japan and Korea for decades before and after the war. It was by no means a military innovation and should never have become a tool for targeting the Japanese military. It did exploit women from poor families who were often sold into the work by relatives, however, while this is a serious social problem (and one still very common today in any nations with erious poverty) it in no way equates to slavery.


The system paid its workers very well. What suffering occured was dependent upon the wartime conditions at which workers were located. Some lived in relative luxury, others in harsh conditions. Many made huge amounts of money during their service. One of the first women who wrote about their lives found that most remebered their war years fondly and felt bitter more for how they were treated after the war.


The comfort system is frequently linked to the Teishintai women's volunteer corps, which used girls and young women as factory workers. Academics of any merit recognise they have no connection at all but it is often used as a claim that the Japanese rounded up young women (they did - for conscripted labor, something England also did).


The exact same comfort system was used after the war by US troops in Japan and US, UN and Korean troops in Korea.


I could literally go on for several hundred pages on the extent of the distortion of the historical record and the extent of militarized prostitution by other countries but this is . Suffice to say that even people like James, who disagree with how the issue is presented internationally, go nowhere near far enough. since the issue really arose in 1991 there has been a very slow but steady shift towards proper critical examination of the actual arguments and data involved and its likely that within the next 1-5 years there will be a major shift in public understanding of the issue. This is something that needs to happen not because of Japanese revisionism but to prevent Korean and Chinese demagogues from preventing proper reconcilliation by demanding Japan apologise for something that is largely a myth.


I'm sure that people who know about the issue just from what they've picked up on the news will have plenty to say but the unfortunate truth is that until some more polished academic work is done on the subject you would need to invest considerable time reading up on the available documentation before you can give an educated opinion (this does not prevent intelligent uneducated views, it just means there is too much information that is highly relevant that has not been adequately documented). I've met quite a number of self-professed experts on the subject here in Japan whose knowledge is limited entirely to what the comfort redress movement has presented and who are so entrenched that they are incapable of discussing anything outside of this. At present the best book in the subject is Sarah Soh's 2009 'The Comfort Women' (Yuki Tanaki's most recent book is also good) but they are both still too heavily influenced by having started their writing on the issue firmly in the the redress camp and have difficulty taking the broader view neccesary to place it in historical and political context.


2012/06/16

元慰安婦、韓国の高校生に日本の蛮行教える



「私たちに話しに遠い道のりを来られた事に感謝」・・・イ・ヨンスは大変な講演好きで、世界を股にかけて飛び回っている。 自分の中では、この人は証言者としてあまり高く評価ししていない。むしろ彼女の話は慎重に聞きおくべきだと思っている(自分は慰安婦の証言を全て嘘だとは思っていない)。彼女は日韓基本条約が法的に無効だとも訴えていた女性。2年前には、福岡の神社に保管されている明成皇后を殺害するのに使ったと言われる(本当か?)肥前刀を韓国に引き渡すべきだとも訴えていた。政治色が強いというより、様々な市民団体の代弁者として利用されているという印象(それぞれに応じて矛盾した主張をしているケースも見られる)。

「歴史の本の中だけで学んだ過去の日本の蛮行をその時代に直接体験した方に聞けばより一層生々しく、日本が我が国の人々の人生にどれほど多大な影響を及ぼしたのかを悟った」。高校生の中には涙を流す者もいたという。

韓国の高校生が歴史の本で学ぶ日本の蛮行(それが史実かどうかについて、疑問の声を上げる識者は少なくない)。その知識を補強するのに招聘されたのが彼女だったというわけである。日本は何も賠償していない等、事実と異なるこうした証言を元にした教育が将来の日韓関係にプラスの影響を与えるとも思えないのだが、友好派の日本人はこうした催しに賛辞を送ることはあっても窘めることはしないようである。

反人道的日本軍の蛮行、生き生きした証言
日本軍蛮行の生々しい証言

三一女子高校「名士との出会い」慰安婦イ・ヨンスさんの招待

去る4日、三一女子高校で3回目となる『名士との出会い』の時間を持った。
昨年1・2回のお菓子おじさんアン・ビョンスさんと、『私はパリのタクシー運転手』の著者ホン・セファさんとの出会いに引き続き、慰安婦ハルモニの中の一人であるイ・ヨンスハルモニを迎えた。

イ・ヨンスハルモニは慰安婦ハルモニたちの中でも公式的な活動を多く行う方だった。ハルモニが経験した大変な事を直接話すのは容易ではないでしょうが、私たちに話しにに遠い道のりを来られた事に感謝した。

そしてハルモニも生徒たちの歓迎に、「今まで証言を語りに色んな場所に出向いたが、こんなに歓迎してくれた所は三一女子高校が初めてだ」と語った。

ハルモニが講演した約70分という短くない時間の間、幸いに生徒全員がハルモニの話を傾聴して、途中で胸を打たれて涙を流す学生も居た

歴史の本の中だけで学んだ過去の日本の蛮行をその時代に直接体験した方に聞けばより一層生々しく、日本が我が国の人々の人生にどれほど多大な影響を及ぼしたのかを悟った。しかし現在日本では、我が国の慰安婦ハルモニたちに何の賠償もしていない。ハルモニは、「日本側には公式的な謝罪と法的な賠償を望む」と語った。

ハルモニの講演が終わった後に生徒たちとの質疑応答の時間が続けられた。ある生徒の、「学生は年齢も若くて財政的余裕も無いけどハルモニをお手伝いするにはどの様な方法がありますか?」という質問に、「この事件に関する生徒たちの関心が必要だ」と話した。それ以外にも、「我が国の政府に望む事は?」に対し、「我が国の政府の態度が以前よりはこの事件に関心が高くなっているが、今後更なる積極的な支援をして欲しい」と話した。

三一女子高校の生徒全員がハルモニの話を聞いて慰安婦ハルモニに対して更に高い関心を持ち、各自で出来る事が何なのかを悟る大事な機会になった事と期待している。

2ch HONEY MILKφ訳(タイトルは補った)

反인륜적 일본軍 만행 생생한 증언
삼일여고 ‘명사와의 만남’ 위안부 이용수 할머니 초청


지난 4일, 삼일여자고등학교에서 세 번째로 ‘명사와의 만남’ 시간을 가졌다.
작년 1,2회의 과자아저씨 안병수씨와 「나는 파리의 택시운전사」의 저자 홍세화씨의 만남에 이어 위안부 할머니 중 한 분인 이용수 할머니를 모셨다.


이용수 할머니께서는 위안부 할머니들 중에서도 공식적인 활동을 많이 하는 분이셨다. 할머니께서 겪으신 힘든 일들을 직접 말하기가 쉽지 않으실텐데 우리에게 말씀하러 먼 길을 오셨다는 데 감사했다.


그리고, 할머니께서도 학생들의 환영에 “이때까지 증언을 하러 많은 곳을 다녔지만 이렇게 환영해 주는 곳은 삼일여고가 처음이다.”라고 하셨다.


할머니께서 강연하신 약 70분이라는 짧지 않은 시간동안 다행히 학생들 모두 할머니의 말씀을 경청했고 도중에 감동 받은 나머지 눈물을 흘리는 학생들도 있었다.


역사 책 속에서만 배우던 과거 일본의 만행을 그 시대를 직접 경험했던 분에게 들으니 더욱 생생하게 와 닿았고 일본이 우리나라 사람들의 삶에 얼마나 지대한 영향을 끼쳤는지 깨달았다. 하지만, 현재 일본에서는 우리나라 위안부 할머니들에게 어떠한 배상도 하지 않고 있다. 할머니께서는 “일본측에게는 공식적인 사과와 법적인 배상을 바란다”고 말하셨다.


할머니의 강연이 끝난 후에는 학생들과의 질의 및 응답 시간이 이어졌다. 한 학생의 “학생들은 나이도 어리고 재정적 여건도 안 되는데, 할머니를 도와드리기 위해서는 어떤 방법이 있을까요”라는 질문에 “이 사건에 관한 학생들의 관심이 필요하다”고 하셨다. 그 외에도 “우리나라 정부에 바라는 점?”에는 “우리나라 정부의 태도가 예전보다는 이 사건에 관심이 많아지긴 했지만 앞으로 더욱 적극적인 도움을 주기 바란다”고 하셨다.


삼일여고 학생들 모두 할머니의 말씀을 듣고 위안부 할머니들에 대해 더욱 많은 관심을 가지고 각자가 할 수 있는 일이 무엇인지 깨닫는 소중한 기회가 됐을 것으로 기대한다.

2012/06/13

挺対協は「人道的解決」を許さない



両国の関係者(政治家や「市民」)は立法解決を諦めたようでもあり、依然建前を放棄出来ないようでもあり・・・。

李大統領 日本に慰安婦問題の人道的措置求める

【ソウル聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は11日、青瓦台(大統領府)で国内外のメディアとの共同インタビューに応じ、旧日本軍の従軍慰安婦や植民地時代に強制徴用された被害者に対する補償問題について、日本政府に人道的な措置を取るよう促した。

李大統領は、昨年12月に京都で野田佳彦首相と会談した際、従軍慰安婦問題について提案したにもかかわらず、現在まで少しも進展していないと指摘。「日本政府は法律的でなくとも人道主義的な措置を必ず取るべき」と日本の対応を促した[...]

中央日報 2012.6.11

いずれにしろ、挺対協の方は相変わらずである。国家賠償!の一点張り。彼女たちは、老い先短いハルモニの代わりにその金を管理する気でいるのだから、いろいろ勘ぐられても仕方ないだろう。彼女たちの強硬な態度に気圧され、韓国政府も硬直した態度を崩せない。改めて「慰安婦問題の解決」の最大の障害は彼女たちなのだと思う。こうして時間だけが経っていく。

法的責任追及変わらず 慰安婦問題で韓国外交当局

韓国外交通商省報道官は12日、旧日本軍の従軍慰安婦問題に絡み、日本政府が国家の責任を認め賠償などの法的措置を取らなければならないとの韓国政府の立場は「全く変わっていない」と述べた。

同問題では、李明博大統領が11日、メディアの取材に日本が元慰安婦の女性に「法的なものでなくとも人道的な措置を必ず取らねばならない」と発言。大統領が3月に続いて「人道的措置」に言及したことで、日本に賠償を求める従来の立場を変え、法的に解決済みとする日本政府の立場に歩み寄る意図があるのではないかとの見方が出ている。

報道官発言はこうした見方を否定する内容。昨年ソウルの日本大使館前に慰安婦問題を象徴する少女像を設置した市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」は、あくまで賠償を求めるべきだとして大統領への抗議を表明、反発している。(共同)

産経 2012.6.13

2012/06/12

[資料] 米兵自殺が戦死者上回る--アフガン



米兵自殺が戦死者上回る 

【ワシントン共同】現役米兵の今年の自殺者が6月3日現在で154人に達し、アフガニスタンでの同時期の戦死者124人を上回ったことが11日までに、米国防総省の集計で明らかになった。オバマ政権が急ぐ「責任ある終戦」に向け戦死者数が減少する一方で、10年以上に及ぶ戦争で疲弊した米軍の実情が浮き彫りになった。
度重なる前線派遣による心的外傷後ストレス障害(PTSD)や、経済的な苦境などが自殺の原因とみられ、パネッタ国防長官は「緊急の課題」として対応の強化を指示した。
国防総省によると、昨年同時期の自殺者は130人で、約18%増加。

中日新聞 2012.6.12

追記:

米兵自殺増加「深い懸念」 国防長官

パネッタ米国防長官は22日、ワシントンで講演し、米兵の自殺が増え続ける現状に「非常に深い懸念」を表明。「指導部の責務」として自殺防止を最重要課題の一つと位置付け、精神医療やカウンセリングを受けることを「恥」と見なす軍文化の払拭が急務だと訴えた。

国防総省によると、現役米兵の今年の自殺者数は3日現在で154人に達し、アフガニスタンでの同時期の戦死者数を上回っている。

パネッタ長官は「10年を超す戦争と度重なる戦地派遣、戦闘経験」が兵士に多大なストレスを与え、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などが自殺のきっかけになっていると指摘。精神医療の質の向上など包括的な対策を進めると述べた。(共同)

産経 2012.6.23

2012/06/10

米国の慰安婦切手 デザイン公開



慰安婦切手がいよいよアメリカで発行されることになり、そのデザインが明らかになった。

なぜこんな物がアメリカで、と思うかもしれないが、2007年にアメリカの下院議会で俗に言う慰安婦決議が採択されたからである。その5周年記念という口実で韓国系アメリカ人の政治団体が発行を認めさせた。そういった口実でもなければ実現はしなかったかもしれない。しかし、下院決議をもたらしたのは運動家たちの長年に渡る議会工作もあったが、決定的な引き金になったのは(はめられた感は強いにしろ)安倍晋三首相の失言であり、日本の有志が反論の為に米紙に掲載した意見広告であったのは皮肉な話である。

もちろん日本の保守派の喧嘩下手だけが原因ではない。日本が韓国に対しハッキリと反論し、この問題が日韓(政府)間で見解が異なる外交問題だということが明確になっていれば、こんな切手がアメリカで発行されることはなかったろう。良き隣人であるからこそ韓国にも言うべきことは言う、という姿勢を取らずにきた友愛派の責任も重い。

この切手は、アメリカ人にとってはいち記念切手に過ぎないが、運動家たちにとっては日本に対する外交的勝利のメモリアルなのである。決議採択で勝利し、慰安婦切手の発行で二度目の勝利。韓国国内でも民族的勝利として好意的に受け入れられることになるのだろう。悲しいかな、これが日韓友好の現実である。

この切手をデザインしたスティーブ・カバルロは、完全に現地の政治運動に取り込まれている。KAVC(韓国人有権者センター)のホロコースト記念館とのジョイント企画にも協力し、今話題になっているニュージャージー州の慰安婦の碑も彼のデザインである。

追記: アメリカではStamps.com等を利用することでオリジナルデザインの切手が気楽に作れるらしい。こうやって作られた切手は、アメリカ国内では有効だが、国際郵便には使えない。一般のアメリカ人が郵便局でこの切手を買って使う、というパターンはなさそうである。

日本郵便にも同様のサービスがあるが、「他者の誹謗又は中傷を内容とするものを申込み写真に利用すること」「思想、信条、信仰の流布、押しつけ、強要等の行為のために申込み写真を利用すること」「我が国と他の国との関係に害を及ぼすおそれのあるものを申込み写真に利用すること」といった禁止事項がある。当然アメリカにもこういった規定はあるはずだが・・・。

慰安婦追慕切手

米国で日本軍強制慰安婦追慕記念切手が発行される。 2007年、連邦下院慰安婦決議案通過を記念するためのこの切手は連邦郵政局の切手製作公認エージェンシーの‘スタンプス・ドットコム’が製作するもので、‘連邦下院慰安婦決議案通過5周年記念切手’という文章が記されている。

切手のデザインは昨年8月、ホロコースト博物館で行なわれた慰安婦追慕展示会に出品された有名画家、スティーブ・カバルロの作品5点を素材にした。

この切手はまず5枚組み用(写真)1、000セットと20枚販売用1、000セットなど合計2万5、000枚が製作され全米で配布される予定だ。


위안부 추모우표


미국에서 일본군 강제 위안부 추모 기념우표가 발행된다.


2007년 연방 하원 위안부 결의안 통과를 기념하기 위한 이 우표는 연방 우정국의 우표제작 공인 에이전시인 ‘스탬프스 닷컴’이 제작하는 것으로, ‘연방 하원 위안부 결의안 통과 5주년 기념우표’라는 문구가 적혀 있다.


우표의 디자인은 지난해 8월 홀로코스트 박물관에 진행된 위안부 추모 전시회에 출품됐던 유명화가 스티브 카발로의 작품 5점을 소재로 했다.
이 우표는 우선 5장짜리 소장용(사진) 1,000세트와 20장짜리 판매용 1,000세트 등 모두 2만 5,000장이 제작돼 미 전역에 배포될 예정이다.