2011/12/11

朝日・毎日新聞の「イベント紹介」



リベラル系の日本の新聞は正面きって慰安婦問題を論じることが出来なくなってしまった。90年代にやり過ぎた反省があるからだろう(特に朝日)。新聞社の意見としては慰安婦問題を語らず、読者の投稿を紹介する形で代弁させていた時期もあったが、それも段々難しくなってきたようだ。朝日や毎日新聞社の中にも冷静な人々がいるからだろう。

それでもこれらの新聞社の中には運動家やハルモニに同情的な記者がおり、なんとか上司の壁を突破してこの問題を紙面に載せたい考えている(そのこと自体は悪いことではない)。それが、こういった「イベントの紹介」という形になるのだろう。しかし、外務省包囲デモを取り上げるなら、それに対するカウンターデモが企画されていることも紹介してやれば公平というもの。

カウンターデモの主催者も両新聞社に売り込んでみたらどうだろう?


ソウル「慰安婦」 福岡でも連帯を

旧日本軍の元「慰安婦」らが韓国・ソウルの日本大使館前で開いてきた抗議集会が今月14日、1千回目を迎える。世界各地でこれに呼応する催しがあり、福岡市でも集会が開かれる。

集会は1992年1月8日から毎週水曜に開かれており、元「慰安婦」の他、市民団体や国会議員、学生らが集まり、抗議の声をあげている

14日はドイツやオーストラリア、カナダなどで呼応した集会が開かれる。国内では、慰安婦への謝罪と補償の実現を目指して結成された市民団体「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動2010」の呼びかけで、東京で外務省を人間の鎖で囲むイベント、大阪、名古屋などで集会がある。福岡では午後0時半から、天神地区の福岡パルコ前、天神コア前などで、「慰安婦」の遺影を掲げ黙祷(もく・とう)をした後、リレートーク、チラシ配布、パネル展示をする。

韓国政府が登録した「慰安婦」234人のうち生存者は67人にまで減っている。賠償問題は、韓国の憲法裁判所が8月、韓国政府に対し、日本政府と賠償について交渉を求める判決を出し、韓国は二国間協議を求めているが、日本は回答を先延ばしにしている。

「全国行動2010」の共同代表、花房俊雄さんは「性暴力の被害者である『慰安婦』は戦後、人々の非難の目を避け、社会の片隅で生きてきた。加害者の日本に罪を認めて、自分たちの名誉を回復して欲しいというのが彼女たちの願い。憲法裁判所の判決が出て解決の可能性がある時期なので、運動が追い風になってほしい」と話す。問い合わせは花房さん(090・6291・0988)。(溝越賢)

朝日 2011.12.10

従軍慰安婦問題:9日にイベント--北区 /岡山

従軍慰安婦問題を知ってもらおうと、イベント「ハルモニとアジアの被害女性たちに想いを寄せて」が9日、北区天神町の岡山カトリック教会センターで開かれる。女性の人権問題に長年取り組んできた大学講師、市場恵子さん=中区湊=らが主催。

韓国・ソウルで、毎週水曜日に元慰安婦たちが日本政府に謝罪を求める「水曜デモ」が今月14日に1000回目を迎えることから企画した。韓国やオランダの元慰安婦が証言するドキュメンタリー映画「終わらない戦争」上映や、キャンドルナイトが予定されている。市場さんは「映画は初めての人にもわかりやすい内容。平和な時代の到来を願って語り合いたい」と話している

午後6時から。参加費1000円。申し込みは市場さん(086・277・7522)。【五十嵐朋子】

毎日 2011.12.6